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19世紀のイギリス進出と「西洋の衝撃」以降、存亡の機に直面した清帝国。
アヘン戦争、日清戦争、辛亥革命で崩壊し、中華民国が誕生する。
日中戦争、国共対立を経て、中華人民共和国が成立。
文化大革命という惨劇、改革開放、そして21世紀に強国化を目論む中国の歩みは、世界史と密接に結びついていた。
西洋や日本にどう反応して社会主義国となり、経済発展を遂げたのか。
200年の歴史をグローバルな視座で読みとく。
【目 次】
まえがき
序 章 世界潮流への共鳴と抵抗
1 中華文明と世界の出会い
中華と中華文明とは? 西洋文明との接触
2 アヘン戦争後の華夷秩序の変容
華夷秩序とは? 伝統王朝から近代国家へ
第1章 王朝から共和国へ――中華民国の誕生
1 日清・日露戦争と近代国家への転換
アジアでの憲政の拡大 立憲君主制の模索 ジャーナリズムと女性 憲法制定と議会開設
2 世界的憲政潮流のなかの辛亥革命
孫文と中国同盟会 三段階の革命論 始動する革命 憲政と革命が交錯する辛亥革命 共和国の誕生 北京政府の近代化政策 二つの約法の対立
3 第一次世界大戦と新たな文明の模索
混沌とする政治情勢 大戦期の情況 共和国の正常化を目指して 新たな文明のあり方 新しい概念の流入
第2章 近代化と大衆化――中華民国の変容
1 同床異夢の中国国民党と中国共産党
新文化運動による思想の活性化 五四運動による思想の分化 女性解放論と優生学 中国共産党の成立 国民党と共産党の異同
2 揺らぐ国際協調体制下での政権交代 北京政府から国民政府へ 国際協調体制と中国 存在感を増す地方と社会 法制の近代化 内部対立を繰り返す北京政府 国民革命の発動
3 アメリカのグローバル化と中国社会の大衆化
財政・経済とグローバル金融システム アメリカナイゼーションと反帝国主義運動 マスメディアの発達と消費文化の浸透 大衆化と女性 深刻化する社会の分断
第3章 自由と統制――中華民国の復興
1 満洲事変の衝撃と政治・経済の新展開
国民政府の強さと弱さ 胡適と人権論争 満洲事変と憲政準備 民主独裁論争と中国的近代化論 大衆化社会の矛盾共産党の動き 国民党政権下の国政選挙
2 日中戦争期のナショナリズムとリベラリズム
盧溝橋事件とナショナリズム 憲政と抗日——国民参政会 国民党の弱体化 奥地の経済 総動員体制は構築されず 戦中の民主憲政運動 民族と女性 戦後構想
3 第二次世界大戦後の民主化と「中国革命」
中華民国憲法の制定 戦後中国の分裂 アメリカ文化の流入 変則的な議会制 新たな民主制度の迷走 憲政から革命へ
第4章 資本主義から社会主義へ――中華人民共和国の成立
1 共産中国 冷戦と非冷戦のはざまで
共産中国を取り巻く国際環境 「一つの中国」をめぐる一般論社会主義という概念 中ソの異同 党権力の浸透 統制をめぐる国際比較 政治の中国化 「大躍進」と特異な社会主義
2 世界からの孤立と文化大革命
厳しさを増す対外環境 文化大革命の発動と混乱 文化大革命と人間の尊厳 世界史のなかの文化大革命 対外戦略の転換 日中関係 計画経済期の実態 計画経済期の農業 改革開放を準備した特質
3 大陸中国にとっての香港・マカオ・台湾
避難所として 統一対象として 香港から大陸中国へ 大陸中国と香港と台湾のトライアングル関係
第5章 冷戦後の強国化――中華人民共和国の発展
1 改革開放とソ連・東欧諸国の崩壊
グローバルな時代性 社会主義的民主の再建 経済改革と政治改革 民主化の挫折と経済の発展 ソ連と東欧諸国との比較 新たな中国モデル
2 グローバル資本主義のなかの中国共産党の変容
改革開放の光と陰 花開く思想文化とその分岐 共産党の変質 多元化する経済と社会 改革開放と台湾
3 中華文明の復興と米中対立の高まり
高度成長と大国化志向 普遍性を求める思想文化——魯迅から中国SFとフェミニズム
終 章 グローバル時代の中国の観方
1 日本の中国観の変遷
日本社会からのみえ方 中国観の世界比較
2 中国社会との対話
中国社会からのみえ方 日中間で必要な対話
あとがき
主要参考文献 / 関連年表
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