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恋愛のテクニックが江戸好みの美意識「いき」を生んだ――。日本文化論の傑作を平易な話し言葉にし、各章ごとに内容を要約。異端の哲学者・九鬼周造の波乱に富んだ人生遍歴と、思想の本質に迫る入門書。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
いき という抽象的で個人的な感覚をここまで概念化させることができる九鬼の手腕に脱帽。感覚的なものを言語化してくれると理解が深まったような気になる。そして、そのことについてもっと知りたくなる。 いきを本当に理解するためには、人がどう感じているかという、いきな行動の奥に潜む意識を感じようとしなけれ...続きを読むばならない…という旨のくだりはとても心に残った。 相手の全てを知ることは出来ないと心得た上で、相手を慮る姿勢に、優しさを感じる。 本書最後の「九鬼の生涯と思想」も内容理解の助けとなった。良書。
「いき」は日本の独自文化で、男女のつかず離れずの媚態における「逢瀬の美学」である 人生の50冊 エンジョイライフ ベスト3位 九鬼周造は2013年における大発見でした。 なにしろ日本の遊里における男女の媚態を分析して、 これをフランスで哲学書として成立させるのが、九鬼魔術(マジック)。 白眉は...続きを読む、欧米の類似の恋愛観と比較しながらも、吉原における男女の機微に日本独特の文化的背景を展開するロジックにある。 「いき」は武士道の理想主義である「意気地」と 仏教の脱俗世である「諦観」と密接な内的関係がある。 さらに、関連諸概念として、上品と下品、派手と地味、意気と野暮、渋味と甘味を挙げ、それらでロジカルに概念正方形を形成し、 その中に「いき」を位置づける。 くぅう、これは格好いい!江戸の遊び人、ここに極まり! 人生の目標のひとつが、この大人の遊び感覚、余裕なのです。 いざ、遊びをせんとや生まれけん
クキさんの書いたイキに関するウィキ。とか、つまんない事言いません。 江戸文化のなかで生まれた「粋」を構造的に分解していく本書。 武士道精神に則る「意気地」が体験を生み、仏教観がもたらす「諦観」が執着を断つ。その狭間にあって、波を乗りこなすサマこそ「粋」という感覚の根幹、というのは大変腹に落ちました...続きを読む。 本来であれば、粋を言葉で語るという行為そのものが野暮ってなもんですが、あえて才人が挑戦した本書は、日本人が持つ特有の精神世界への扉を打ち立てたのではないかと思います。
江戸時代の吉原遊郭などを題材に、日本人の美意識「いき」とは何かについて書かれた本。絶妙なバランスや 本来とずれていること 二元性 あきらめ 意固地 などがいきを理解する上でのポイントと書かれている。
媚態(男女の駆け引き) 束縛、固定を許さない不安定な関係ながら、だからこそ自由と可能性がある 媚態を支えるものとして、 意気地(武士道) 禁欲性と自負 諦め(仏教) 未練、執着から離れる仏教的諦観 垢抜けて張りのある色っぽさ
この本では、日本人が持つ美意識「いき」について解説されています。「いき」とは恋愛でギリギリまで相手に接近しながらも相手とはひとつにならないものであり、恋を成就させずに一歩引く。そこには、他人に縛られない武士道の理想主義と、相手との関係を諦める仏教の現世否定が背景にある。 日本の文化というと室町時代...続きを読むのわび・さびをクールに感じていましたが、「いき」のような江戸町人的な文化も現代の感性に通じるところがあって面白く感じました。
“醜態”を晒さない“意地”を貼りつつも、ある種“諦め”の境地によって齎される、枯れるとも咲くともない二元性による、可憐な仕草、様子、心意気。
いきな江戸っ子。 落語などで江戸文化に触れると、「いき」という言葉を耳にすることがある。 この「いき」とはどういうものなのか。本書は、「いき」について論じた哲学書である。 本書に書かれている、「いき」の3大要素は下記のとおりだ。 1.媚態 2.意気地 3.諦め そして、「いき」を理解するため...続きを読むの重要なキーワードは、「つかず離れずの二元性」である。 「いき」に対して抱いていたイメージとは、だいぶ違うのではないだろか。私は「いき」を「スマートでカッコいい」くらいにしか思っていなかったので、全く違っていた。第一要素として媚態が挙げられているが、特に異性という概念は抜け落ちていた。 3要素のポイントを引用してみたい。 ●媚態について。 完全な媚態とは、異性同士の関係において、常に、その関係がどうなるかわからないという不安定さを絶対的な条件とするものなのである。(p37) ●意気地について。 「いき」には江戸前らしい張りきり、勇ましさがなければならない。 (中略) 「いき」は相手の気をひこうとする媚態でありながらも、なお異性に対して突き放して見せる強さをも兼ね備えた意識なのである。(p38) ●諦めについて。 運命というものを心得て執着心を捨て、無関心に徹するありかたである。「いき」であるためには垢抜けていなければならない。あっさり、すっきり、スマートでなければならない。 以上の心構えが根本要素だが、二次的な要素として、外面に現れる「いき」についても考察している。第5章では、模様、建築、音楽などの芸術的表現にあらわれる「いき」について書かれている。ここでは一例として模様を挙げよう。 「いき」な模様は、つかず離れずの二元性をあらわしている縞模様である。横縞より縦縞が良い。 「いき」であるためには、縞が適当に粗く、単純で、二元性がはっきり見てとれることが大切(p112) ここでもやはり、「二元性」がキーワードとなっている。 * 「いき」は民族性と歴史を反映したものである。 著者の九鬼周造は、「いき」は体験しない限り、理解できないという。『いきの構造』が刊行された昭和5年ごろは、文化的にまだ江戸時代後期の名残があっただろう。服装は洋服ではなく和服だったし、音楽は長唄・清元・常磐津などの邦楽で、吉原などの遊廓もあった。体験して理解することは可能だったのだろう。一方、これらが身近に感じられない現代の日本人では、「いき」を体験的に理解することは不可能といえる。したがって、本書を読んでも「いき」を真の意味では理解することはできない。だが、ある程度は理解できるようになる。 最後に、本のヴァリエーションついて述べておこう。『いきの構造』は、岩波文庫、講談社学術文庫から出ている。本書は原典版ではなく現代訳なので、内容文章ともに読みやすい。いや、より正確に言うなら、読みづらくはない。哲学書なので、意味が分かりづらいところもある。しかし、原典版を読むよりは遥かに読みやすいだろうということは容易に想像がつく。 各章の前には解説が付いており、理解を助けるのに役立っている。巻末には、「九鬼周造の生涯と思想」と題された、24ページに渡る小伝がある。ここを最初に読むと、ドイツ・フランスに7年間留学したなかで学び取ったことが反映されていることがわかる。九鬼周造の生き方と、日本と西欧の比較文化論という枠組みを念頭において読むと、より理解が進むだろう。
はっきり言えば、この本で「いき(粋、意気)」というものを理解するのは「現代では」難しい、の一言ですし、この本の解説を「いき」に感じるのであれば、「現代では」感性がズレていることになるでしょう。 でも、それこそが九鬼周造が「いき」を通じて見つけた真髄だという一点において読んで面白く感じました。 つまり...続きを読む、「いき」とは何かを解説することはできる、だが、その構造の1つ1つからは「いき」に到達せず、帰納的な説明しかできず、事実を積み上げての演繹的な解法にならないことを明らかにしています。そして、それは確かにその通りだと思いました。 そして、それが哲学が持つ普遍性の追求にはなり得ないことにも言及している点も良かった。しかしながら、哲学は物事に対して知識の道筋を世に提供するものであるというもう一つの道筋を明確にし、触れる事(経験)で知り得ない知識が存在することを「いき」を通じて知らしめており、それが故に現代では消滅しつつある「いき」を未来に運ぶ舟になっている本でした。
いきという言葉の意味は、結局時代や見る人の立場によって、様々だということだと思います。 あと、「媚態」「意気地」「諦め」の3要素だけで語るのは、無理があるように感じました。 1.この本を一言で表すと? ・「いき」という日本独特の文化を分析した本 2.よかった点を3〜5つ ・いきな衣装 →湯上りの...続きを読む浴衣姿は媚態、つかず離れず、をよく表していると思う ・九鬼周造の生涯と思想 →「いき」を哲学的に追及する背景をぼんやりだがわかった気がする 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・邦楽における「いき」 →音楽のことは、文章で説明されてもイメージができない。 ・「いき」な言葉づかい →こちらも、イメージができない。どこがいきなのか? ・一口でいえば、媚態のための媚態−恋の成就をめざすのではなく、ただ永遠に成就することのない、恋の駆け引きを生き抜いていくことなのである(p47) →あまりにも超越しすぎていて、凡人には無理ではないか? ・九鬼が、女遊びが激しかったのは「いき」なのだろうか 3.実践してみようとおもうこと ・とくになし 4.みんなで議論したいこと ・「いき」は異性が存在しないと、ありえないことなのか?同性のみで「いき」はないのだろうか? 5.全体の感想 ・日本人としての"いき"という概念の大切さを学べれたきがする ・現代語訳がうまくいっているようで、とても読みやすくなっている ・現代で考える「いき」と本書の「いき」は若干ニュアンスが異なるように思われる ・「いき」というのが、民族性に深くかかわっているということは納得できる
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九鬼周造「いきの構造」 ビギナーズ 日本の思想
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