物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

ビジネス・実用
1,100円 (税込)

5pt

一九八〇年代、イスラエルが占領地でユダヤ人入植を推進した際、パレスチナ人がオスマン・トルコの土地台帳を根拠に所有権を主張すると、入植者たちは旧約聖書に記された神とアブラハムの契約を示したという-。ダビデら古代の王の事績から、イスラム教徒の統治と十字軍、二回の大戦とイスラエル建国、そして戦争と和平交渉が繰り返される現代まで、聖書の記述が息づく「聖地」の複雑な来歴を、エピソード豊かに綴る。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで
  • タイトルID
    :
    241617
  • ページ数
    :
    306ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    物語 エルサレムの歴史
    旧約聖書以前からパレスチナ和平まで
    著:笈川 博一
    中公新書 2067

    おもしろかった、中東は複雑すぎて、1つの都市の歴史を追うぐらいで分かりやすのかなと感じました。

    エルサレムとは、宗教上の聖地であること以外では、たんなる地方都市にすぎない、農業が経済の基礎だった時代、ろくな水源もなく、山の上にあって本格的農業をする土壌にも貧しい
    歴史上は、超大国である、ギリシア、エジプト、メソポタミア=バビロン=ペルシャが、パレスチナを通過するときの小さな拠点の1つにすぎない

    旧約聖書とは、BC3世紀ごろまでのユダヤの歴史である

     ・モーセ5書=トーラー
     ・ダビデのカナン統一
     ・南北朝時代
     ・バビロニア捕囚
     ・捕囚からの帰還以後(BC3世紀ごろまで)

    エルサレムは、BC4000年くらいから人が住んでいる痕跡があるが、世界最古の都市は、エルサレムの東で、死海の近くにある、エリコという都市である。エリコは、BC9000年にもさかのぼることができる
    エルサレムが初めて歴史に現れるのは、エジプトで、侵攻を受けているので援軍を送ってほしいという、文書がのこっている。それが、ユダヤの者かどうかはわからない

    出エジプト記は、旧約聖書に残っているが、エジプトの歴史には、ユダヤ民族の移動はのこっていない。60万人が移動すれば、当時としては大事件であったにもかかわらずだ。
    ヨシュアに率いられたイスラエル人のカナン征服物語は大幅に誇張されているようだ。

    ダビデが、エルサレムを首都にしたのは、カナン平原のちょうど真ん中にあったから

    ユダヤの神は、すべて子音で、YHWHと称す、やがて神の固有名詞は、忘れ去られてしまった

    バビロン捕囚まで安置されていた、契約の箱は中身の十戒の石板とともに行方不明になった。

    ダビデの欠点は女色がすぎたこと、イスラエルの民はやがてくる、救世主は、ダビデの子孫であると思い込むようになっていく、そして、それは、ベツレヘムで生まれる必要があった

    BC922、統一王国は、南北に分裂した
    BC625、新バビロニア王国のネブカドネザルが大軍を率いて来襲した、運の悪いことに、イスラエルは、下り坂のエジプトの配下にはいってしまう
    交通が発達していない古代において、領域を統治するにあたっては、委任をするか、その地域の支配層を捕囚して自国の首都に連れてきてしまえば叛乱はおきない。
    バビロニア人は、カナン統治について選択したのは、後者であった、それをバビロン捕囚という
    捕囚の対象になったイスラエル12部族のうち、10部族は、やがて、バビロニアの文化に同化していった
    神殿を失ったイスラエル民族は、神に祈るというのは、持ち運びができる、携帯でできるようになった

    BC539年ペルシアがバビロニアに勝利して、ユダヤ人を解放した、ペルシア王キュロスは、ユダヤ神殿の復興を赦す(第2神殿)とともに、ユダヤ人の帰還をゆるした
    エズラ記、ネヘミヤ記はこのころのユダヤ民族を描いている

    ヘロデが統治していたユダヤはその後叛乱を起こす、AD70年。ローマ軍は、これを焼き払ったとある、亡くなったのは、110万人
    130年ハドリアヌス帝治世下に、ユダヤの大規模叛乱が起きた。58万人のユダヤ人が殺害されたが、ローマ軍の損害も大きかった

    638年、ムハマンドが現れて、イスラム教が伝播していく
    691年、ウマル朝がエルサレムを制圧して、ユダヤ神殿のあとに、モスクを立てる
    1099年~1187年 十字軍がエルサレムを席巻、ビサンチンの影響も受ける
    1187年 サラディンがペルシア軍を率いてエルサレムに入城、ユダヤ人は、捕囚から救ってくれたペルシア軍を歓迎し、キュロス王の再来と称えた

    1516年 オスマントルコのセリム1世がエルサレムに無血入城
    1799年 ナポレオンがエジプトからパレスチナを通過、そのきっかけで、エジプト王ムハマンド・アリが、エルサレムの近代化を始めた
    1914~1918第一次世界大戦で、オスマントルコは、滅亡。中東は、3つの協定で分割翻弄されることになる
     ①マクマホン書簡
     ②バルフォア宣言
     ③サイクス・ピコ協定

    1947~1967 英国が統治機能を失い、中東は混乱の中にほりこまれる
    エルサレムは、ヨルダン王国に組み込まれる
    1967年 イスラエル軍が、エルサレムを急襲、以後、現在まで、エルサレムは、イスラエルの統治下にある

    目次
    第1部 諸王国の興亡
     1 BC1000年まで
     2 BC1000年~BC925年まで ダビデ、ソロモンの統一王国時代
     3 BC922年~BC720まで 南北朝時代
     4 BC539~AD70まで 第2神殿
     5 70年~614年まで ローマ、ビサンチン時代
     6 614年~629年まで ササン朝ペルシアによる征服
    第2部 イスラム興隆の中で
     7 638年~1099年まで 第1次イスラム時代
     8 1099年~1187年まで 十字軍時代
     9 1187年~1516年 第2次イスラム時代
     10 1516年~1917年まで オスマン・トルコ時代
     11 1917年~1948年まで 英委任統治時代
    第3部 イスラエル建国ののち
     12 1947年~1967年まで ヨルダン王国時代
     13 1987年~2010年まで イスラエル建国ののち
    あとがき

    ISBN:9784121020673
    出版社:中央公論新社
    判型:新書
    ページ数:328ページ
    定価:880円(本体)
    発売日:2010年07月25日

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    まさしく新書にうってつけのテーマですね。
    エルサレムという一都市の歴史を神話時代から現代まで一気に綴っています。
    ページ数も300と、読み応えがあります。
    著者はイスラエルの大学に留学し、卒業後はそこで教鞭をとったほどのイスラエル通です。

    エルサレムって知っているようで、全く知らないに等しいんじゃないでしょうか。
    ガザ地区?ヨルダン川西岸?インティファーダ?ハマス?ファタハ?PLO?ゴラン高原?嘆きの壁?・・・・・
    言葉では聞いているけれど、その実態を正確に説明できる人います?

    自分が懐いた一番の疑問は、なんでエルサレムなの?です。
    三大宗教の聖地なのは何となく分かるのですが、エルサレム自体は戦略的にも経済的にも要衝じゃないんじゃないか。
    なのに、現在もその所有で血まみれの紛争を続けるのか。
    単に聖地だからでは説明が付かないだろう・・・でした。

    この本はそれらの疑問に明確に答えてくれます。

    特に現代編は、著者の実体験と重なりますので、説得力があります。

    宗教に興味のある方、歴史に興味のある方、政治に興味のある方、総ての人が読むべき良書です。

    0
    2016年03月17日

    Posted by ブクログ

    [その聖ゆえに]様々な宗教にとっての聖地であり、その都市の性格故に絶えず統治者が変転してきたエルサレム。一見しただけではわかりづらいこの都市の歴史を、時系列に沿って、旧約聖書の時代から現代に至るまでわかりやすく解説してくれた一冊です。著者は、ヘブライ大学で教鞭をとった経験を有する笈川博一。


    その歴史を概説するにあたっては、詰め込まなければいけない要素が大変多い都市の1つだと思うのですが、ときにコラムや筆者の滞在経験を織り込みながらの魅力的な記述になっています。宗教面や政治面にとどまらず、地理的観点や社会的側面も加味した記述になっており、ともすればイメージだけが先行してしまうこの都市に関する見方がより深くなること間違いなしです。


    本書の後半部分はイスラエルとパレスチナ間の紛争にも多くのページが割かれているため、右紛争に興味があるけど何から始めて調べれば良いかわからないという方にもオススメです。この紛争がエルサレムという都市にどのような影響を与えたかと同時に、都市の側がこの紛争にどのような特色を与えているかについても触れられており、ミクロからマクロからの多角的な視点が身につくと思います。

    〜町全体を統一するハーモニーは存在しない。〜

    本日17日、安倍総理もエルサレムに滞在する予定ですし☆5つ

    0
    2015年01月18日

    Posted by ブクログ

     イスラエルとパレスチナの間での、戦争の理由を知るために。宗教的・歴史的・政治的・社会的要素が絡み、非常に複雑な関係にあるのだと初めて知りました。

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    笈川博一. 2010. 物語 エルサレムの歴史:旧約聖書以前からパレスチナ和平まで. 中公新書(2067)/中央公論新社.

    0
    2024年03月09日

    Posted by ブクログ

    本書は以下のような三部構成となっている:

    第Ⅰ部→紀元前からペルシャ時代まで,旧約聖書の吟味を含む。

    第Ⅱ部→イスラム時代からWW2まで,支配者の母体の変化を手早く確認。

    第Ⅲ部→ヨルダン王国を経てイスラエル時代(2010年)まで,著者のヘブライ大学留学でのルポともとれる。

    0
    2020年11月21日

    Posted by ブクログ

    紀元前1000年の諸王国の興亡から現代に至るまでのエルサレムの歴史。特に戦後の記述には臨場感迫るものがあるが、その背景には聖地を巡る壮大な歴史があることを改めて認識する。

    0
    2019年12月29日

    Posted by ブクログ

    聖地として有名なエルサレムの実際を、歴史的に物語として追いかけていく内容になっています。そこには過去に何があったのか。そこからどのような物語が伝説が生まれたのか。そしてそれが現代の人類にとってどのような意味があるのか。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と、それぞれにとっての意味とは。それを知ることで、今の中東として有名な問題について理解を深めることができます。
    この地域が、地域としては全く魅力が無いにもかかわらず、重要な地として、歴史の主要舞台にありました。それは、重要と思っている人々と、そうではなく実利的な面での扱い方をしてきた人々との、意見の食い違いの歴史でもあったのではないかというところも考えさせられる内容になっていると思います。

    0
    2018年07月30日

    Posted by ブクログ

    今月、米国が大使館を移したエルサレムですが、古代以来今世紀に入るまでユダヤ人の街とは言えなかった歴史をひもとく一冊。
    その苦しんできた歴史と、今の軍事力を持って抑えつけている姿の違いに、解決できない国際問題の根深さを感じずにはいられません。

    0
    2018年05月24日

    Posted by ブクログ

    著者の笈川博一氏は、東京教育大(現・筑波大)卒業後、エルサレムにあるヘブライ大学に留学し、同地に25年在住した中東近代史の専門家である。
    私は、本年1月にエルサレムを1週間ほど一人で旅をするにあたり、この街の、長く、複雑な歴史を知るために本書を手に取り、旅にも持参した。
    エルサレムという街は、世界でも極めて特異な街である。古代の重要な街道からは外れ、標高800mの岩だらけの丘陵地に広がり、水の供給にも問題があるため、農業生産力も決して高くない。即ち、地理的にも経済的にも不利な立地条件にあり、それ故に、歴史上の大部分の時間、一国家の首都ですらない単なる地方都市に過ぎなかった。にも拘らず、21世紀の今日において、世界で最も影響のある街のひとつと考えられるのは、言うまでもなく、3宗教の聖地だからである。旧約聖書の宗教がユダヤ教に発展し、それがキリスト教を生み出したが、その2つの一神教の連鎖がエルサレムを中心にして起きたのである。また、アラビア半島で生まれたイスラム教においても、ユダヤ教、キリスト教から強いインスピレーションを受けており、精神的にエルサレムを母胎としていると考えられ、現在は第3の聖地とされている。
    本書では、そのエルサレムの3千年の歴史を、聖書の時代から解説しているが、特に、オスマン・トルコによる統治以前の記述は圧倒的に詳しく(イスラエル全般やパレスチナ問題を扱った新書も読んだが)、この街の歴史に、いかに様々な国(王朝)、人種・民族、宗教が入れ替わり立ち替わり関与してきたか、そして、それ故に現在のエルサレムがこれほど多様で複雑なのだということが理解できる。
    また、エルサレム(やマサダやベツレヘム)に残る史跡に関する歴史が詳しくわかり、旅のガイドとしても大変役に立った。
    著者は、現代のエルサレムについて、「通りを一本隔てると、そこでは言葉がちがい、文化も暮らし方も、暦すら異なる。お互いに通りの向こうを猜疑心なしには見られない。・・・ユダヤ人住民はパレスチナ人をテロリストと呼び、パレスチナ人にとってのユダヤ人は圧制者だ。・・・ありとあらゆるキリスト教の宗派がそろっており、司祭たちはそれぞれ特徴のある僧服で、別々の言葉で神を賛美する。夕方になれば、数知れぬモスクのミナレットからアッラーに祈りを捧げろとのアザーンの声が響き渡る。町全体を統一するハーモニーは存在しない」と語っており、私が実際に滞在して見聞きしたことも概ね同様であった。しかし、一方で、ユダヤ教の聖地・嘆きの壁でも、キリスト教の聖地・聖墳墓教会でも、イスラム教の聖地・神殿の丘でも、穏やかで平和な時が流れていたことは事実であり、エルサレムの人々は“平和を望む”という一点を共有することにより、過去を乗り越えようとしているのではないかとも思えたのである。
    現代世界の縮図とも言えるエルサレムを知るために、一読の価値のある一冊である。
    (2017年3月了)

    0
    2017年04月01日

物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで
  • タイトルID
    :
    241617
  • ページ数
    :
    306ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

笈川博一 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す