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Posted by ブクログ 2012年09月18日
名前からして丸山真男の『超国家主義の論理と心理』をもじっているのは明らかであり、内容も大変な良書だと思う。
近代官僚制に対する批判的言説は、その制度が確立されて以来一貫してして存在する普遍的なものであることを政治思想史的に確認するところ始まり、昨今、なされている官僚制批判=脱官僚に孕まれる問題を批...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月14日
日本では最近の流行だが、官僚制批判は西洋における官僚制の登場当時からある点、行きすぎた官僚制は民主主義と対立するが、官僚制がなければ民主主義が維持出来ない点、官僚制は人のいかんによって業務の処理の仕方に偏差が出ないように規則で規定されている、つまり、『「脱官僚」とは人の決断やその決断をもたらした根拠...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月18日
ウェーバーの思想の再検討を軸に、政治思想史というアプローチにより、官僚制批判の論理と真理を考察。官僚制批判という世の風潮から一歩引いて、官僚制のあり方を考えることができる好著。
官僚制がデモクラシーと不即不離の関係にあるこということや「正当性の危機」は新自由主義に絡め取られやすいという指摘が印象に残...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月05日
少し前に話題になった政治思想史家による官僚制論です。
本書は、社会保障拡充の要請と相反する形で社会に蔓延する「官僚制批判」が生じた経緯やその本質について、思想史からアプローチすることで新自由主義批判へと接続した、一風変わった1冊です。
各章では、政治思想、社会学、文学などの官僚制に関する幅広い知見...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月20日
【読書】世の中で「官僚」という言葉が良い意味で使われるのはまずない。特に現在は脱官僚を掲げて政権を果たした民主党政権において、その傾向は特に強い。そんな中で本書は、官僚制についてマックスウェーバーの政治思想に注目しつつ、幅広い分野の政治学者の考え方を整理しながら論じており、予想以上に面白い本であった...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月14日
本屋の平積みから購入。
野口さんは自分より10歳若い政治学者。文章もやや生硬なところもあるが、ご愛敬か?
あとがきで、傾斜している河原を歩いていると、まっすぐ歩いているつもりでも傾いてしまうように、官僚制についても、自然と反官僚になることを、現在の官僚バッシングを前提に指摘している。(...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月10日
72官僚制批判の論理と心理 野口雅弘
・日本:福祉社会志向なのに行政不信
・官僚制=執行室:一部の上級公務員による寡頭制支配
・デモクラシーと官僚制の対立
・日本の官僚優位論=高度成長
→天皇制絶対主義の下での行政官僚制が、相対的独自性と優位性をもって支配していた当時から育まれた
@cpa_1992...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月11日
711で購入する。最近、711で本をよく購入する。平易な文章は好感が持てます。正直、期待はずれです。官僚制に対する素朴な疑問は、いつの時代にもあります。これは、万国共通です。政治家は、その疑問に答えるべく、官僚を攻撃します。これも、万国共通です。しかし、攻撃は出来ても、その後の改革はうまくいきません...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月06日
官僚制批判の歴史とは、官僚制の歴史と大きくリンクする。
その意味で本書は、そのタイトルを官僚制批判の論理と心理と置いているが、同時に官僚制自体がどのように捉えられてきたのかという歴史的な言説を追いかけた、思想史的なアプローチで官僚制を分析した一冊とも言える。
著者は官僚制批判の根源を、ロマン主義に求...続きを読む
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