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Posted by ブクログ
近世・近代日本のキリスト教に関する様々な言説を取り上げ、そこから日本におけるキリスト教受容史を考察した書。「空海による景教日本伝来」・「由比正雪キリシタン説」・「キリスト教仏教由来説」等、今日からすると珍説奇説にカテゴライズされるような数々のキリスト教言説を紹介し、そこから日本においてキリスト教がどのように捉えられてきたかを考察する。
本書は様々な資料を通して、近世・近代の日本のキリスト教解釈を考察することを試みている。本書の中では実際に語られたキリスト教にまつわる種々の珍説奇説が紹介されているが、無知や誤解・時代的制約から生み出されたこれらの言説は、その性質故に当時のキリスト教観を如実に示している。当初「邪教」として反逆や魔術と結び付けられていたキリスト教が、長い禁教時代の中で徐々に知識人層の知的好奇心の対象となり、明治期に入ってからは脱亜入欧的立場から日本と結び付けられるものとなった、という筆者の指摘は興味深い。「~か。」などといった曖昧な末尾が多かったのが少し気になったが、ある文化が異文化をどのように解釈したかに注目した研究として本書は注目されるだろう。
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