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かつては無類の馬鹿者だったが、いまは怠惰な大学生に成り果てていた名雪小次郎。そんな彼の前に、幼少からの腐れ縁 「魔王」 が現れ、言い放つ。「君に用心棒を頼みたいのだ」。 多くの人間に金を借りている魔王は、借金を取り立てる債鬼から逃げつづけなければならないのだという。 やっかいな頼みを断る小次郎だったが、魔王の策略にはめられ、恐ろしい追っ手たちから無我夢中で逃げ回ることになる。その逃亡劇の果てに二人を待っていたものは――? 馬鹿で奇妙奇天烈で爽快なネオ青春グラフィティ! 第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年08月21日
これは良かった!
諸々のやる気を失い、自身の住まいに「ダルガリア王国」と名付け
その王として君臨・統治という名の引きこもり生活を送っている
大学生が主人公。
ダルガリア王国の周辺では
毎年夏に、地域をあげての祭が開催されている。
億劫ながらも、たった一人の妹に頼まれ仕方なく
主人公は夏祭りに参加す...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月29日
祭りで馬鹿者たちが繰り広げる鬼ごっこ。
馬鹿な行動ばかりとる登場人物たちが非常にエネルギッシュでついつい笑ってしまった。
最初、それぞれのキャラクターのもつ特殊能力がどれもご都合主義的なものを感じたが読んでいくうちに違和感がなくなり、こいつらならやりかねん、という感じになっていって完全に物語に引き込...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月01日
読み始めは、理解できず面白味を感じなかったが、読み進めていく内に引き込まれます。
不思議な内容は「四畳半神話体系」を思い出しますが、そちらに比べると纏まりが無い気もします。しかし、舞台を祭り会場にしぼっているので勢いがあります。
暗い話しが出ても、それを笑いとばす様な勢いは、読んでいて気持ちが良...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月07日
「小次郎君、君もか!」
とあるお祭りの日のおちゃらけドタバタ劇。
あの森見登美彦氏の文体、阿呆さによく似ている。
従って普通に面白かった。
「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」「宵山劇場」
この三作のマジックリアリズムの部分をぎゅっと凝縮した感じ。
正直なところ森見氏の方が完成度は高い気がす...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月25日
森見さんの文章リスペクトしてるのかな?ということは皆さん触れていらっしゃるので割愛。
英雄に助けられた魔王が英雄を助けるお話です。と紹介したい。ちりばめられたファンタジー要素が可愛くて好きです。馬鹿に良し悪しがあるのかはわからないけれど、これは素敵な馬鹿。一緒に馬鹿になってくれる友達ってやっぱりいい...続きを読む
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