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Posted by ブクログ
本書が刊行されて、とても驚いた。松永先生の著作は好きで幾つか読んでいるが、まさか先生の子どもが、性別違和に苦しむ当事者だったとは!
本書は、その事実を受け入れ親子で歩んできた23年の軌跡であり、現在進行形の生き様を記したものだ。
やはり、自分のアイデンティティに苦しむというのは目を逸らすことが難しく、日々望むと望まざるとに関わらず直面することを余儀なくされる。そこには想像を絶する苦悩があるのだろう。幸いにして、光さんには松永先生とその奥様という、その重い事実を受け止めるのにこれ以上ない懐の深いご家族がいた。それをもってしても、光さんがここまで苦しまなければならないということ自体が、性別違和という症状の重大さを物語っているのだと思う。
光さんが最後に述べていた「窪んだところにおちても、そこで背筋を伸ばして立つか」「たまにうずくまってしまったとしても、日々を精一杯生きる」ことが「幸福を掴むことにつながる」と、「人生で起きる幸不幸は、自らの手によって変えられる」という言葉が、世の普遍だと私も思う。
この境地に至った光さんに、最大級の敬意を払いたい。
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