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Posted by ブクログ
実在の文豪に飼われていた猫たちが、前世の記憶を持って古書店に集まるという設定が面白い。あの『鬼平犯科帳』の著者までが猫好きだったとは驚きだった。
物語が進むにつれ、店主である魔女の秘密や呪いってなんだ?と真相が気になり、どんどんページをめくってしまった。
最初は冷淡な黒猫のクロにイライラしたが、過去の悲しい裏切りを知るにつれ「そりゃ人間不信にもなるわ……」とクロに同情してしまう。後半、円が変貌した時も「どうして助けてあげないのか」と、もどかしさと苛立ちを覚えた。
癇癪持ちの飼い主はなぜ名前(真名)をつけなかったのか。それは対等な存在でいたかったという、文豪なりの不器用な愛だったのかもしれない。結局ラストはどっちだったんだろうと思いながらも、切ない展開の先の、スッキリした読後感が心地よい作品だった。
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