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Posted by ブクログ 2017年05月17日
「はじめに」から引用しますと、法律や道徳だけでは十分でないなにかと信じ込んでみても空しいとすればどうすればよいのというのか、かぞえ24歳の空海は、大乗仏教の精神に活路を見出したのである。
<略>
健全な宗教は爽やかなものでなければならない、まさに泥水から頭を出して花開いた純白の蓮の花の如きものでなら...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月25日
「儒教」の亀毛先生の主張。
人間は動物のように本能に偏った生活をしてはいけない。
口を慎み、孝を実践しなさい。
学問の道や政治の道でもしっかりしなさい。
善い連れ合いを持つべきです。
その上を行くという、「道教」の虚亡隠士(きょぶいんじ)の主張。
彼はわざと愚か者のふりをしていた。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月08日
現代語訳の部分しか読んでませんが、かなり読みやすい本でした。
空海が学ぶということに大してなみなみならぬ思いを持って取り組んでいたのだなということが感じられます。
遣唐使として唐の国にいったとき、密教の師匠から自国の弟子を差し置いて異国の留学生が一子相伝の教えを受けるなど、想像もつかないほど勉強...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月02日
逝く川の流れは常に流転して住(とど)まることがない。急風(つむじかぜ)は幾たびか、音たてて過ぎかつ消えていく。このように六塵(ろくじん)(色・声・香・味・触・法)の世界はすべて無常であり、人々を溺らせる「迷いの海」であり、常・楽・我・浄という四つの徳性を備えた涅槃の境涯こそが、彼岸にそびえる目標の岑...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月25日
空海が若干24歳にして記した宗教本。当時の言わば"不良"とも言える蛭牙公子を改心させるため、釈尊の仏教、老子の道教、孔子の儒教それぞれの教えを仮名乞児、虚妄隠士、亀毛先生の三名に語らせるという形式を取る。最終的に加名乞児の語る仏教に軍配を上げ、以って仏教の素晴らしさを説くという内容。
これがなんと千...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月06日
空海が24歳の時に書き記したとされる書。ですから空海の思想のすべてが述べられているわけではありません。ですが、原点はここ。そしておそらくはそれほどぶれることなく空海の思想を完成させていったと思われます。
また、空海の学びに対する真摯で強烈な想いも伝わってきます。これに比べれば現代の受験戦争など、、、...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月29日
・本当に単純な童話のような物語なので、私のように、仏教の歴史、特に空海の生涯について疎い人が読むと、後の921年、醍醐天皇によって、弘法大師の諡号を賜るほどの僧が書いた本とは思えないかもしれません。
『般若心経秘鍵』に続いて手に取った『三教指帰』は、空海が24歳の時に作成した『聾瞽指帰(ろうこしい...続きを読む
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