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若者はいつから東京を目指さなくなったのか? 田舎と東京の間に出現した地方都市という存在の魅力とは? 若者が現在と未来に感じる満足と不安とは? 『搾取される若者たち』で鮮烈デビューを果たした気鋭の社会学者が甲南大学准教授となり、地方から若者を捉え直した新しい日本論。岡山における「社会調査」(現在篇)、BOOWY、B'z、ミスチル、KICK THE CAN CREWなどのJ-POPから独自分析した「若者と地元の関係の変遷」(歴史篇)、そして「新しい公共性の出現」(未来篇)などで現代日本を切り取る意欲作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年09月16日
岡山県倉敷市を都会過ぎず田舎過ぎない「ほどほどパラダイス」と称してフィールドワークして書かれた前半は、岡山県民は読んどいた方が良い内容。中盤以降は地方都市を若者がどのように見ているかをJポップの変遷から見ていく。これもなかなか面白い。確かにイオン倉敷があればとりあえず困らないんだよな…。昨日も行った...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月12日
若者が昔のように都会への憧れをもたなくなった背景について。
三浦展のファスト風土論などを引き合いに出した地方の話、若者論かと思いきや、途中は、J-POPの歌詞の分析による若者在り方論、最後の方は、以前より多様になった人間関係の中で対話を通して合意形成をはかろうとする若者のコミュニケーション論や組織論...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月13日
現代の地方都市は、かつての田舎にあった煩わしい人間関係はなく、ショッピングセンターで匿名の買い物をし、好きな家族や友人とだけの関係だけで暮らして行くことのできるほどほどパラダイスであるという説。若者は積極的に都会へ出ようとはせず、また経済的に出ることもできない。そういう環境の中で、中途半端な田舎であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月26日
ちゃんとしたアンケート、インタビュー、観察に基づく考察。。
現在、歴史、未来編の3部構成。歴史編が80年代から始まっているのは著者が76年生まれだから。もう少し前からの状況も知りたかった。親の世代の話になるのだろうが。
実際、地元に残った連中のほうが、収入は少なくて楽しそうに見える。親と一緒のケース...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月12日
1.若者と余暇
ショッピングモールなどにより、余暇の満足度を高めている
ちょうど良い感じになっている
2.若者と人間関係
地元の人間関係中心
3.若者と仕事
やりがいは低いが親との同居により金銭面は満足だが、永続するものではない
4.地元が若者に愛されるまで
自分らしさを獲得できる場所
不安定な世...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月30日
再読。以前読んだときには実際に地方に住むことになるとは想像していなかったけれど、現在の地方在住の身としては、地方の若者に焦点を当てた「現在編」の内容をもっとたくさん読みたかった。「おわりに」で『ジャイアント・キリング』を例に挙げて、キャプテンが監督を兼任しない新時代のマネジメントについて書かれている...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月11日
社会学者の著者が、岡山での社会調査をもとに、リアルな地方社会における若者の姿を描き出す。
現在篇では、1990年代以降のモータライゼ―ションが、現在の地方の若者の生活と満足度に大きな影響を与えていると指摘。1つは、余暇面で、大型ショッピングモールが立ち並ぶ郊外が、地方の若者にとって「ほどほどの楽しみ...続きを読む
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