カクリヨの短い歌

カクリヨの短い歌

660円 (税込)

3pt

3.6

失われてしまった<和歌>を巡る物語――。

もし「歌」について語る機会があるのならば、断絶という一語で足りてしまう。

遠い遠い昔に生まれた「歌」は、ある時に一首の例外もなく幽現界(カクリヨ)に消えた。それから後に、僅かずつではあるが「歌」は還ってきたが、昔の人たちのようにただ無邪気に楽しむことはできない。「歌」のありかたは、根本から変わってしまったのだ。

白髪の青年・祝園完道と類なき天才歌人・帳ノ宮真晴の命運が交錯する――失われてしまった和歌を仲立ちに。
新星、大桑八代がおくる・三十一文字を巡る物語……。

賀東招二氏(『フルメタルパニック』シリーズ)が「キャラも台詞回しも個性的かつスタイリッシュ」と絶賛した、第7回ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作!!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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  • カクリヨの短い歌
    660円 (税込)
    失われてしまった<和歌>を巡る物語――。 もし「歌」について語る機会があるのならば、断絶という一語で足りてしまう。 遠い遠い昔に生まれた「歌」は、ある時に一首の例外もなく幽現界(カクリヨ)に消えた。それから後に、僅かずつではあるが「歌」は還ってきたが、昔の人たちのようにただ無邪気に楽しむことはできない。「歌」のありかたは、根本から変わってしまったのだ。 白髪の青年・祝園完道と類なき天才歌人・帳ノ宮真晴の命運が交錯する――失われてしまった和歌を仲立ちに。 新星、大桑八代がおくる・三十一文字を巡る物語……。 賀東招二氏(『フルメタルパニック』シリーズ)が「キャラも台詞回しも個性的かつスタイリッシュ」と絶賛した、第7回ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作!! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • カクリヨの短い歌2
    649円 (税込)
    真晴からの脅迫状が完道を歌典寮の巣窟に! たまたま歌の家に生まれ、双子の兄よりも才能に恵まれていたという理由で、逃げることも許されず、絶えず歌をたたきこまれた。そのせいで体の弱かった妹は病に倒れ、早すぎる死を迎えようとしている。歌に支配された一生といっていい。  少年は妹に辞世を詠んでもらいたくなかった。詠めば妹の死が逃れられないものであることを思い知らされることになるという恐怖もあったが、それよりも大きかったのは「自分の言葉でしゃべってほしい」という願いだった。悔しいなら悔しいと、悲しいなら悲しいと、与えられた形式ではないむき出しの言葉を口にしてほしかった。しかし少女は、手を強く握っても握り返してくれなくなってしまった……。  不変なものなどなにもないのだ。だから、妹の辞世を覚えているなど無駄だ。 ―――歌が憎い。妹を奪った歌を一首残らず、必ずこの世から――― 話題のガガガ大賞受賞作の続編が早くも登場!シリーズ2作目にして早くも最高傑作!! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • カクリヨの短い歌3
    627円 (税込)
    和歌の世界で交錯しあう複雑な人間模様――。 「梅は咲いたか、桜はまだかいな……」  春風に漂う白檀の香りを味わうように目を閉じ、真晴は笑った。  どこか血の臭いが似合うような、凄惨な笑みだった。 「待ちに待った季節。せいぜい艶やかに咲いて、気が向いたら散ってやるさ」  桜は咲いて散るものだと信じていた。  ひと思いに散ることもできずに枯れ死ぬことがあるとは、思っていなかった。 とある仏像を狙う孤高の天才歌人・帳ノ宮真晴と、彼女を狙う若き歌詠み――椿市と振根。そこへ祝園完道を加えた各人の思惑が「鎮花祭」で交錯する。三十一文字を巡る物語・第三章、桜は咲いて散るものだと信じていた………。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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カクリヨの短い歌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年05月23日

    さすがガガガ文庫。他のらのべレーベルからは絶対にでないと思う。
    特に新古今かた歌を取ったのは良かった。

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月13日

    表紙の雰囲気に反してライトノベルらしいキャラクタによる能力バトルもの
    ただ短歌を呪文にして戦うという以上に
    全体の描写による各キャラクタ付けが一貫してるのは良いところ
    ただ継歌の安直さ(核戦争が起きてないから理論)など
    わりとてきとーなところを良くごまかしている
    この種における『ジョジョの奇妙な冒険...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月30日

    和歌とかの昔話は好きではないのですが、目にとまったので借りました。
    くどく和歌について書いてなかった上、和歌を使って能力を使うだったので、スラスラ読めました。

    0

    Posted by ブクログ 2013年07月29日

    三十一文字、和歌バトル。
    きれいでした。
    歌詠み、というからには作る人もいるんだと思っていたら出てこなかった。その辺は以下次号へ続く、なのかな?

    0

    Posted by ブクログ 2013年07月06日

    和歌が不思議な力を持つ世界で、すべての和歌を継承した少年とそれを狙う少女の話です。

    本屋で「オススメ」のポップと共に平積みされていたので、購入しましたが期待したほどではありませんでした。

    五話構成になっていて、一話ずつ少年サイドと少女サイドで視点が入れ替わる。
    最後の五話目は二人の話になる。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月31日

    和歌の31文字(57577)を呪文詠唱とした、和風魔法バトル物です。
    世界観はできていると思います。
    最後は綺麗にまとめていますが、綺麗すぎて、もう少し盛り上がりが欲しかった。

    また、登場人物の名前の読みは難しいが、難しい読みには見開きに必ず1個ルビが振ってあり、自分的にはありがたかった。

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月24日

    和歌が出てくるのがおもしろかった。
    最後のあたり、おもしろかっただけに結末に少し拍子抜けな感じがしてたけど、読み返してたらこれはこれで完道らしいのかもしれない。

    0

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