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恋に落ちるとは、こんな感覚なのか。
親の決めた婚約者から「他に愛する人ができた」と告げられた伯爵令嬢テレーゼ。彼を良き友人と思っていたテレーゼは、彼の気持ちを尊重して婚約破棄を受け入れる。そんなある日、元婚約者が友人たちに責められている場面に遭遇した彼女は、彼を庇うべく、とっさに近くの貴公子へ「仲の良いふりをしてほしい」と頼んで連れていく。だがなんとその貴公子は、冷酷で女嫌いと噂される第二王子ジークハルトだった! さらに周囲に婚約間近と誤解され、息子の女嫌いに悩む国王を喜ばせてしまう。ほとぼりが冷めるまで仮初めの婚約者として行動を共にすることになるが、彼との時間はあまりに心地よく、自分は愛されているのではと勘違いしてしまいそうで――。
【目次】
プロローグ
1章 婚約破棄と仮初めの婚約
2章 縮まる距離
3章 秘められた事情
4章 ピクニックの夜に
5章 二年後の手紙
エピローグ
【著者】
最賀すみれ
2012年『三千の夜の欲望 エロティック・アラビアン』(ティアラ文庫)で作家デビュー。近著に『私と離婚させられそうになった王子が国を滅ぼしそうです 』(ソーニャ文庫)等がある。
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