無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
大学卒業と同時にNPOに就職しウガンダに駐在した筆者は、深刻な飢えに苦しむ住民たちの命の危機に直面。絶望的な状況を前に、住民たちがこの荒野で農業を営めば、胃袋を満たすことができるのではないかと思い立つ。天候とのたたかいや政治家たちの妨害など、さまざまな困難に直面した筆者が、当時の手記を元に援助屋のリアルを綴った奮闘記。「不可能なんて言わせない」、飢餓援助の渦に飛び込んだ23歳が信じた道とは? 2024年第22回開高健ノンフィクション賞最終候補作!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
わりと軽いノリで描かれているけど、京大出てすぐにウガンダで貧困地域の生活改善に取り組むNPOに就職して結果出すなんて、何者!?
アフリカは本当に日本にとって未知数のことが多い。政治家が賄賂を要求するものだというのは前々から言われていたけれど、何とプロジェクトを進めるために説明会をするにもかなりの額の日当を要求され、少なければ文句を言われ、政府担当者は工事を進める気がなく、工事会社は工事の完了前にトンズラしようとし、被支援者は『農業の説明会に来てやったぞ。NPOが政治家に金を払ってるのは知ってるんだ。俺たちにもくれ。おなかが空いて空いてかなわない』とアピールする。
一つのテーマは、『支援依存』。海外からのNPOが食料や物を配給してくれるのに慣れすぎて、自分たちでどうにか生活しようという気をなくしている人々に、自活できるように灌漑設備を整える。農業技術を伝える。でもそのあとは、『これはあなたたち自身のプロジェクトです。成功すれば、焼畑での炭売りや日雇いよりも儲かるんです。』ということを研修会でも戸別訪問でも言っていく…彼らがトマトを初めて収穫でき、それを販売することができ、次のシーズンの種や資材を自分たちで買うことができる。素晴らしい…というか、奇跡的ですよね。
Posted by ブクログ
著者の田畑勇樹さん、お若いのに本当に尊敬!
政府の役人や軍から目をつけられるのはもちろん、そもそも強烈な村社会、属社会のアフリカという土地で新しいことをするだけでも危険を伴うのに、コレほどのプロジェクトをやり続ける根性と勇気と知性に心底痺れます。
根底には田畑さんの底知れぬ優しさが、罪のない人々が搾取され苦しんでいく姿を見過ごすことができないんだろうけど。それにしたって、普通はできることではない。そしてその想いに応えたカラモジャの人々のパワーと心意気。生きる力とは何か。環境や生まれによって、プラス後天的な理由も含めて、人は変化するものだけれども、自分は何をしたいのか、自分の為になすべき事は?
読んでいるわたしがもう一度考えなければと思わされた。
何度も読みながら泣きました。
Posted by ブクログ
学生の頃から社会起業家やNPO/NGOスタッフの本はたくさん読んできたけど、ひさしぶりにあつい感覚を思い出す初期衝動に溢れた本だった。アフリカの開発支援のNGOに新卒就職した若者が、現地で農業指導のプロジェクトを立ち上げる一年の奮闘記。SNSやネットニュースのコメントなど、NGOや寄付に対しては酷い不信感と蔑みの論調も目立つ。その手のコメントをする人本人に読んでもらうのはなかなか難しいにしても、そういうコメントを読んでNGOや寄付に疑問や不安を感じて迷ってしまう人にはぜひ手に取って、読んで、考えてみてほしい。現場の複雑さや不条理と向き合いながらそれでも人や地域のために仕事をするとはどういうことなのか。簡単できれいな答えがあるわけではなく、もがきあがきながら進んでいく若者の姿に励まされました。それにしてもなかなか読ませる文章だ。開高健ノンフィクション賞最終候補も頷ける。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。