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全巻重版!王道の大河ファンタジー最新刊! 「勝算はない。だが恐怖もない。…俺は、助けたいだけ。」 戦慄するほどの巨体。雷轟く舞台上、神たる竜を相手に勝ち目などない。 それでも立ち向かう。タツナミから受け継いだもの、チエナミとの約束。 瀕死の双子・ヒナミとミナミを救うべく、イサギは刀を構える――… 魂を紡ぐ意義をここに問う、竜殺しの旅路。
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生き物
行動といい表情といい生物を超越したもののように思われた 竜が突然感情を露わにした感が恐ろしく秀逸な描き方と思った。 いいコンビになれたところだったが旅はどうなるのやら。
Posted by ブクログ
神のような竜を眼前に何を為すか 巽皇を前に刀を構えたイサギはまさかの何も考えてないとか凄いな!いや、正確にはヒナミとミナミを守りたいという意識はあるのだけどそれ以上は無い。有るのはもっと純粋で根源的な衝動 そうして研ぎ澄まされたイサギが為したのはまさかの雷切ですか。しかも技名は読み切りで披露されたも...続きを読むのだよね… その後、巽皇が動き出さなかった事を見るにイサギは何かしらの部分が竜に認められた…と見て良いのだろうか…? イサギが雷を切った事が驚きなら、双子が生きている上に戦える点に驚きだよ!須佐家の者はどれだけ頑丈なの……!? 奇跡を為したイサギによって助けられたヒナミとミナミは奇跡のように生き残った。それはつまり須佐の家は奇跡の体現者と言えるかもしれなくて だから須佐の家を貶める謀略も跳ね除けるのはある意味当然の光景のように見守れたよ。彼らがいれば竜を前にしていたって誰もが助かる ……そう思っていたから、あのシーンは本当に衝撃的だったんだけどさ。アレ、マジで意図が判らなすぎてどう受け止めたら良いかも全然判らないよ… これは果たして竜の気まぐれか復讐か人身御供か。この点は再び巽皇に会わない限り納得できる答えは得られないのだろうな…… 唯でさえ人の死なんて受け止め方が難しい。行ったのが神のような竜であるならば尚の事 ミナミの喪失を受け止めきれない一座に対して、最も多くの死に接してきたイサギが寄り添いつつ引っ叩くようにヒナミを檄するのはせめてもの慰めのようで良かったな。…あの状況を良いと表現するのが正しいかも判らないんだけどさ 再開した旅は改めて北を目指すものとなるけど、ここでチエナミの母に会いに行く寄り道を挟みますか こう見ると須佐家の者って色々な所に居るなとなってしまうけど、それは同時にタツナミの大罪によって一箇所に集まれなくなってしまったとも捉えられるんだよな なら、貴重な機会をみすみす逃すなんて愚かな行為で。母の思い出が殆ど無いイサギとツバキが彼の尻を蹴飛ばすようにして会えるよう取り計らってくれたのは良いね …サプライズベアーする展開には度肝を抜かれたけども(笑) チエナミの母という事はタツナミの妻でもあって チエナミが彼女に会ってどうのこうの以前に、彼女にとって夫の首を刎ねたイサギは恨みの対象となりえる相手 だからこそイサギは自分の思慮のなさに恐怖し、だからこそ彼を赦す万佐の温もりに癒されてしまったね 他方でタツナミを斬った刀をタツナミになぞらえて供養する姿にホロリと来てしまったが… 旅は続き大都市”心都”へ 須佐の味方をしてくれる者が治める都市とあってイサギ達を快く受け容れてくれるかと思いきや… ツバキを迎え入れたという事は身分や家格によって判断したわけでは無いのだろうけど、須佐家が関わってはならないとか本土上陸を許さないとかどういう根拠による判断なのだろう? ここまで来ても尾を引くイサギの出自とは本当に重苦しいものですよ……
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