雇足軽 八州御用

雇足軽 八州御用

1,925円 (税込)

9pt

3.3

己が命、武士の矜持のみに賭す――
大ヒット「風の市兵衛」の著者の新たなる代表作!
日当わずか八十文。関八州取締出役の艱難辛苦の旅の一年を、郷愁豊かに描く。

越後宇潟藩の竹本長吉は上役の罪に連座し失職、故郷に妻子を残して江戸に仕事を求めてきた。
様々な職の中、請人宿で選んだのは《雇足軽》だった。関八州取締出役の蕪木鉄之助の元、数名で一年をかけて関東の農村を巡回し治安を維持する、勘定所の臨時雇いである。
日当わずか八十文。二八蕎麦が十六文、鰻飯なら二百文が相場だった。討捨ても御免だが、刀を抜くことは珍しい。多くは無宿の改め、博奕や喧嘩、風俗の取り締まり、農間渡世の実情調査や指導などの地道なものだった。
巡る季節のなか、土地土地で老若男女の心の裡に触れる長吉は、妻子を想い己が運命と葛藤する。
そんな時、残忍非道な押し込み強盗一味の捕縛を命じられ――
ときに鬼神と化し、ときに仏の慈悲を施す八州廻りを、郷愁豊かに描く!

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雇足軽 八州御用 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    上役の藩札乱発の罪に連座し失職した越後宇潟藩の竹本長吉は文政12年(1829年)、故郷に妻子を残し、仕事を求めて江戸に出てきた。請人宿で斡旋された勤務先に溶け込めなかった長吉は、翌年から、新たに紹介された「雇足軽」の職に就く。
    「雇足軽」は、関八州取締出役・蕪木鉄之助の元、数名で一年をかけて関東八州...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月16日

    関東八州の農村を巡回観察する役目、いわゆる八州様一行の行く先々で起こる大小の出来事が描かれる。内容はリアルというか、情景描写もわざと(なのか)堅苦しい文体で書いていて、その淡々とした表現が、江戸時代の物語を違和感なく受け入れさせてくれるのにひと役買っているように思われる。ただその分漢字が多くて、読む...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年12月01日

    昔の地名が分からなくて、どことだろうと思いないながら読んでました。
    後で調べました。あと水戸?とどこかだけ幕府の干渉受けたくないと巡回に応じないのが面白かったです。OKなんですね。
    杉作の件については、叔父さんのところに返さなくてもというか読んでる時はそのままお店で働くんだろうなと思ったんですが、連...続きを読む

    0

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