女生徒 mt×角川文庫 specialカバー版

女生徒 mt×角川文庫 specialカバー版

484円 (税込)

2pt

「幸福は一夜おくれて来る。幸福は、――」。女性読者から送られてきた日記をもとに、ある女の子の、多感で透明な心情を綴った表題作。名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を、妻の告白を通して語る「きりぎりす」、情死した夫を引き取りに行く妻を描いた「おさん」など、太宰がもっとも得意とする女性の告白体小説の手法で書かれた秀作計14篇を収録。作家の折々の心情が色濃く投影された、女の物語。

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女生徒 mt×角川文庫 specialカバー版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    どの話も、だから何?っていう、捉えどころのない話、たわいもない日常の一コマなんだけど、女性の心理描写がなんでこんなにリアルに書けるの?って思う。すごい細かい心情まで言語化されてて、太宰治の心には乙女がいるのだなぁって。そして、太宰なんじゃないのこれ?って思えたりする人物多々あり。
    卑下したり、欲情し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月26日

    とても刺さった。
    思春期の女の子の日常、正直あらすじだけ見ると面白くなさそうと思っていましたが、太宰治特有の美しさと切なさであっという間に読み終わっていました。

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月11日

    読者から送られた日記を元にしているとは言え、10代の少女の瑞々しさとともに不安定で危うい心情が見事に表現されている。少女が抱える不安や怒りには、太宰本人の抱えていたそれが重ねられているんだろう。

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    Posted by ブクログ 2023年08月28日

    とても読みやすい。
    彼の作品くらい私たちにとって良き話し相手はいないだろう。皆懐かしい隣人である。
    という巻末の言葉にとても共感した。
    70年も前に書かれているのに、どこか懐かしくて、愛らしくて、読んでいて泣きそうになる。

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    Posted by ブクログ 2023年08月08日

    どの短編の女性たちも優しさを宿している。刺さる言葉がたくさんあった。


    「あれから一年、二年経って、私は、だんだんいけない娘になってしまった。ひとりきりの秘密を、たくさんたくさん持つようになりました。」

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月09日

    初めて太宰治の作品をきちんと読んだ。もともと文豪と呼ばれる作家が苦手だと思っていたので、避けていたがこの女生徒が入っている短編集はとても面白かった。すべて女性一人称で書かれていて、これが男性が書けるのかと驚く。時代は古い感じはするが、女心は今も昔も一緒。
    皮膚と心、きりぎりす、葉桜と魔笛はきれいな感...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月28日

    2022/09/26
    太宰治の書いた本を久々に。文豪と呼ばれるだけあって短編なのにとても濃い。そして今回の文庫は女性が主人公で描かれている話。それも登場人物の女性が一癖も二癖もある感じ。
    「え、普通そんなことしなくない?」「え、普通そんなこと思わなくない?」というように読んでて思ってしまう内容が多か...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月31日

    気になったやつからパラパラ読んでるけど、少し古い言い回しも句点なく続く長い独白も気にならず、スルスルと身に言葉が入っていく感覚。たまに刺される。

    太宰の男主人公は女々しくて時々イラつくけど、斜陽しかり、女性語りは読んでて心地良いまである。

    まだ読んでない短編も全部読んでみたい。

    魔笛の一転二転...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    学生時代に私を救ってくれた一冊。

    特段何も事件は起こらないけれど、鬱々としている日々。
    思春期や若さという言葉ひとつで片付ける、大人や社会に対する違和感や不快感。
    その気持ちを言語化してくれ、寄り添ってくれる本でした。
    集団主義の教室で異端分子だった私の唯一の味方。
    同じ敵を持てる仲間のような本。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    太宰が書く女の人は優しくて大人しくて健気なイメージで男の人は自由気ままな感じに思ってますが
    皮膚と心の旦那さんはとても優しい
    可愛らしい夫婦
    本人は嘆き悲しんでるけどほっこりしちゃう

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