中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事

中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事

1,144円 (税込)

5pt

4.0

「効率を優先する現代社会で、働くことの意味を考えさせてくれる一冊」出口治明(「朝日新聞・書評欄」)

生きているうちに完成をみない仕事にやりがいを感じられますか?
英国で言葉を紡ぎ生きる人々の生き方を通じて文化の豊かな価値を提示し、効率重視の社会に生きる私たちの働き方を問うノンフィクション。

法の支配を定め、民主主義の基本となった「マグナ・カルタ」を正確に読み解くために必要なのが、中世ラテン語辞書。
英国は二〇一三年末、準国家プロジェクトとして『英国古文献における中世ラテン語辞書』を完成。
プロジェクト始動は第一次世界大戦が始まる前年の一九一三年。辞書の完成までに費やされた時間は百年。

新聞社の海外特派員記者として英国駐在した機会を活かし、著者は本書を書き上げた。
ラテン語の言葉の豊かさと歴史、現代日本で辞書を編んで生きる学者や編集者へのインタビューを通じて文化的活動の価値までを描き出すノンフィクション。

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中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月28日

    自分の仕事の結果が遠い将来にならないと分からない中で、「単に好きだから」という理由でずっと作業を継続する人々のエネルギーを感じた。他にも、時間をかけて丁寧な仕事をすることの大事さ、古典などの文化の伝承は時間と手間をかけてでも行うべきであるという考え方、日本語も滅びゆく言語になりかねないとの警鐘、など...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月22日

    ◯東京への遠征時に読むため、書店で購入。もともと大学で古典ラテン語を履修しており、ラテン語に関する文庫本だったので興味があった。(実際には往復の新幹線は眠ってしまい、この本は読み終わらなかった。)
    ◯まず最初に、「辞書の完成セレモニー」の場面から始まり、記者がイギリスのラテン語辞書編集者と日本の辞書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月04日

     100年の歳月をかけて完成した中世ラテン語辞書。本書は、特派員記者である著者が2014年秋ロンドンで「中世ラテン語辞書作成プロジェクト完了」の記事を読んで興味を持ったことをきっかけに、関係者への取材をしてまとめたものである。

     英国人のつくった本格的な中世ラテン語辞書の必要性が英国知識人の認識と...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年05月17日

    「一旦ラテン語学ぼうかな」
    「効率化や利益がなくても価値ある生活とは?」

    ⚫︎英国人の文化と誇りをかけた中世ラテン語辞書について。日本で言う漢文=ラテン語、共通言語とした会話言葉はなくとも読み書き言葉として利用され続けてきたという点が面白い!日本ではアイヌ語が絶滅の危機にあるというが、日本のアイデ...続きを読む

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