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カブール陥落――
連発する“想定外”に出遅れる日本政府。
タリバンの手に渡った退避者リストを奪還するため、傭兵たちが立ち上がる!
2021年8月、カブール陥落――駐留米軍の完全撤退宣言を受け、アフガニスタン入りしていた藤堂浩志らと内調の片倉啓吾はその混乱の現場に居合わせた。
邦人とアフガン人関係者の脱出が急がれるなか、日本政府の対応は大幅に出遅れ、救出に失敗。しかも、退避対象者のリストがタリバンに渡ってしまう。
リスト奪還のため、浩志らはタリバンとの直接交渉に挑むが……。
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傭兵たちは弱者たちの為戦う
元刑事の最強傭兵藤堂浩志とその仲間たちリベンジャーズの活躍を描いた傭兵代理店シリーズ三期目。
今回は2021年に起こったタリバンによるカブールの陥落事件を題材に、混乱のアフガニスタンの地にて傭兵たちが日本人邦人救助のために奔走する姿を描きます。
他国の情勢変化に迅速に対応できない日本政府を尻目に、傭兵たちは今回も虐げられる弱者たちのために立ち上がるというのが大まかなあらすじですが、タイトルこそ邦人救出となっているものの、今回のリベンジャーズたちの主な動きとしては邦人だけではなく、日本政府の国際支援によって日本と関わることとなった現地のアフガニスタン人たちもまたタリバンの魔の手から守るために奔走。
日本政府の救いの手から零れた者たちを掬う受け皿として、侵攻してきたタリバンと対抗していきますが、テロや内戦に翻弄される人々の姿が文章を通して、正義とは何か、平和とは何か、とそんな問いを投げかけられたように個人的には受け取りました。或いはそれは傭兵代理店の作風であり、シリーズ全体に鋳込まれたテーゼでもあるのでしょうが、それはそれとして理不尽に毎度立ち向かっていくリベンジャーズ達の活躍はスタイリッシュで格好よく、爽快感を感じさせる描写になっています。
社会問題をエンタメに落とし込んだ出来の良い物語です。
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小説・文芸
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