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村上隆、奈良美智と並ぶ天才美術家、会田誠。物議ばかりを醸してきた彼の頭の中身はどうなっている? カリコリっていったい何? アートの最前線から、制作の現場、子育て、2ちゃんねる、中国、マルクス、料理などをテーマに、作品同様の社会通念に対する強烈なアンチテーゼが万華鏡のように語られ、まさに読み始めたら止まらない面白さ!!
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Posted by ブクログ
会田誠展に行って感激し、エッセイ第二弾を1日で読み終え、どうも会田誠の毒が抜けきらないので、エッセイ第一弾を読み直し。 いま読むとまた新たな発見が。 そのひとつが「chim↑pom」。 エッセイ第二弾でも少し触れられていたので気になってググったところ、以前ある美術館の企画展で見た、「カラスを呼び寄...続きを読むせるパフォーマンス」をしていた芸術家集団だということが判明。 あーあれね。。 (あのパフォーマンスについて私は批判的。) そして第一弾に書いてあったのが 「chim↑pomの『ピカッ』について」。 以前、広島の空に飛行機で「ピカッ」という文字を書くというゲリラパフォーマンスをやりかなりバッシングを受け、その数日後、中国人アーティストが黒い花火を打ち上げ、これも賛否両論あったものの大きな問題にはならなかったらしい、という話題について。 この中国人アーティストの個展も、最近横浜に見に行ったばかり。 なんだかいろいろつながってる!! このエッセイの中で一番好きなのは、奥さま・奥田裕子さんの代筆かな〜。夫婦仲が大変良いこちがうかがえて、微笑ましい。あと、「星の子」のところも代好きです。寅次郎君は幸せだなあ。素敵がご家族。
「暇つぶし」というやまとことばのもつ響きはいかにも怠惰ですが、それに代わる表現をこんにち知るに至りました。 会田誠がたびたび使う「消閑」という漢語。 なんかいい感じなので今後使わせてもらおう。 20代の頃の会田誠が「あなたにとって芸術とは?」という質問に対して「退屈しのぎです」と答える場面が出てく...続きを読むるが、これも「人生の消閑です」と答えていれば格好がついていたのに。 ある種の悟りの境地にいるんですね。 人の神経逆なでしたいとか自分は三流絵師だとか言うあたりは、だから嫌われんでしょと言ってやりたいが嫌われたいらしいのでまあいい。 一方で自分のルーツについて分析したり、芸術界を憂慮したりするあたりは、なんだ真面目じゃないかとも思う。 どこまでいってもアンビバレンドなんですね。 よっ、天才。 天才となんちゃらとは紙一重。 星の子に幸あれ。
会田誠のエッセイ集、読むのは二冊目。 アナーキーかつアウトローな現代美術家でありながら、こんなにも地頭のいい文章を書ける才能。これまでフツーに学校出てフツーに会社で働いてきた一般ピーポーの立場からみると、憧れはもちろん軽く嫉妬すら感じます。 そういえば"非道に生きる"の園子温に...続きを読むもどこか通じるものがある。 自分の家族をここまで冷酷無比に分析できるものかと感心できる「カレー事件」 あまりにも使い古された言葉・愛について物申す「愛さえなければ」 作品のルーツと変遷、その謎が解かれる「マルクスの奥にエロがあった」 …など充実すぎる内容。 その切り口と読後の爽快感、突き抜けている。小難しいロジックの無い哲学書、と呼びたい。 それから精神科医のあとがき解説も秀逸。これは精神科医じゃなきゃ書けん。 芸術家はもっと饒舌であってもいいと思った。彼の作品には、それを言ったら(やったら)オシマイなどということはない。曰く「暇つぶし」でしかないのだから。
にゃるほど 会田誠だ、意外性もなく会田誠 彼は弱者として自分を認識して自嘲的な発言や作品作りをしていたけど、最近では年もとってみんな知ってるすごいアーティストみたいになってしまったからポジション的な発言や作品が通じなくなっているかも
現代美術作家の会田誠さんのエッセイです。一応真面目な現代美術論もあるのですが、まったく肩も凝らずに読めるというお得な本です。
痛快エッセイ。 子どもの育児について著者の妻の話が面白い。 子どもが幼稚園のとき。 息子が友達に一言 「みんなは将来のこととかちゃんと考えてんのかよ!」 と叫んだ。園児一同「ポカーン」。 先生がなんとかフォローを入れようと えっとね、でもこの間〇〇くんは大きくなったら サッカー選手とかアイドルになり...続きを読むたいって言ってたじゃない。」 と言うと、息子虎次郎は、一瞥して 「ハァー?アイドル~?ケッ、あんなの宝くじに当たるような確率じゃなえか」 なんというマセタ幼稚園児。 その他、面白ネタ満載の本。
芸術家、会田誠さんのエッセイをまとめた本です。 ちょっとばかりひねくれて生きている人は「あああ、そうそう」と思いながら読めるはず。 心の中でもやもやといつも考えていることを 上手に言葉に置き換えてもらったような気がする。 普通は思っても口にしないところを言ってしまうところが芸術家さんならではかと思っ...続きを読むた。 けれど、ただの言いたい放題であればそこまでイイとは思わなかった。 それでも自分なりの真面目さで生きていることが分かるところがこの本のいいところだと思う。 (なんだか表現が上からになったけど、決して他意はないごめんなさい。。)
会田さんの文章も絵も面白い(笑える)から好きだ。わたしは批判精神もそれに伴うべき高度な知識や表現技術も持ち合わせていないので、ただ面白い面白いと追っかけています。中毒性というやつ。。みんないっしょシリーズが好きですと言ったとき、良いファン!と言われたとき、わたし会田さんのこと追っかけてこれからも面白...続きを読むがろうって思ったんでした。
大磯、とかじゃなく、東金っていうのが、好きです。 かっこつけてないから、かっこいい。 かっこつけてても、それを自覚してるからかっこいい。 惚れちゃうなぁ。
何かと話題の多い現代美術の旗手によるエッセイ集。会田誠の纏まった文章を読むの初めてだが、クスリと笑わせるセンスが素晴らしい、面白い。 自分ネタに家族ネタのバカ話、くだらないエロ話に垣間見える批評性にも惹き込まれました。
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