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【内容紹介】
「自動車メーカーのない国に出れば、間違いなく一番になれる」
(人口世界No1)インドに自動車産業を興した「小さな巨人」
売上高5兆円の半分をインドで稼ぐスズキのカリスマ、鈴木修は2024年末鬼籍に入る。その壮絶なる94年のビジネス人生を追う。2度の倒産の危機、ガン罹患、GM,VWとの提携、そしてホンダ、トヨタ×ダイハツとの暗闘など知られざる歴史がいま明らかになる。
【著者紹介】
[著]永井 隆(ながい・たかし)
ジャーナリスト。1958年生まれ。群馬県桐生市出身。明治大学卒業。日刊紙「東京タイムズ」記者を経て、92年に独立。ビールや自動車などの企業活動をはじめ、組織と人との関係、人事制度、外国人労働者などをテーマに、新聞・雑誌・WEBメディアにおいて幅広く執筆活動を行っている。中でもビール産業については、東京タイムズ記者時代を含め、30年以上取材を続けている。主な著書に、『サントリー対キリン』『アサヒビール30年目の逆襲』『ビール15年戦争』『ビール最終戦争』『EVウォーズ』(以上、日本経済新聞出版社)、『究極にうまいクラフトビールをつくる キリンビール「異端児」たちの挑戦』(新潮社)、『移民解禁』(毎日新聞出版)、『ドキュメント 敗れざるサラリーマンたち』(講談社)、『キリンを作った男』(プレジデント社・新潮文庫)など多数。
【目次抜粋】
第1章 長い旅の途中で
第2章 終戦と鈴木道雄の教え
第3章 倒産の危機
第4章 失意のアメリカと復活のジムニー
第5章 成功の復讐
第6章 やる気
第7章 軽自動車を作った男
第8章 インド進出とHY戦争
第9章 ワゴンR
第10章 ホンダの「ゲット80」とB登録
第11章 トヨタ・ダイハツとの仁義なき戦い
第12章 人たらしの交渉力
第13章 終わりなき旅
第14章 最後の北牌
第15章 長男の社長就任とトヨタとの提携
最終章 下呂にて
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Posted by ブクログ
鈴木修元会長(故人)についての本。鈴木家の人間だと思っていたが、婿養子として鈴木家を継ぎ社長となったそう。元は岐阜県下呂市の出で学校教師、銀行員を経てスズキに入社。本書を読んで感じたことは、鈴木修会長は、ハートトゥーハートの人情味あふれる一面と浜松市内の地味な本社に代表される徹底的なコスト削減、そしてアルトの導入による軽自動車市場の拡大や圧倒的なシェアを誇るインドへの進出等チャレンジングな姿勢など、様々な面を持ち合わせた経営者である。電気自動車の出現、中国の台頭等、自動車業界を巡る環境が目まぐるしく変わる中、日本の自動車メーカーで唯一営業利益黒字を保ち続けているスズキの経営史を振り返り、学べることはたくさんあると思った。
Posted by ブクログ
『軽自動車を作った男』…彼が発明した訳でもなく、技術者であった訳でもなく、それでもこのタイトルが説得力を持つのかなぜか?スズキという会社のオーナーであり去年の流行語大賞のように「働いて働いて働いて働いて働いて」そしてそのまま2024年94歳で亡くなった男の評伝です。表紙にある眉毛が飛び出し大きな口を開けて笑う写真、もう一枚、最初に出てくる新幹線の車内で背広に着替える写真、この2枚でその人となりが強烈に伝わってきます。生涯現役の経営者であろうとし、日経の『私の履歴書』を嫌っていた彼の『茂の履歴書』がこうやって世に出ることは非常に価値があることだと思います。それは日本の社会の変化と産業のグルーバル化の進展と税制を通した政治の移ろいを凝縮した物語になっているからです。それを「中小企業の親父」という自認でしたたかに乗り切っていく人生はまるで物語というより講談のよう。理屈じゃなく運命と勘所と人情で突き進む姿は、ある意味、21世紀の「昭和」でした。これがノスタルジーになるのか、新しい時代のヒントになるのか、次世代はきっともがき苦しむでしょう。
Posted by ブクログ
鈴木修氏の人となりだけでなく自動車の歴史も分かってとても面白かったです。
軽自動車売り上げトップを長年続け、失敗もあるにせよ何カ国も海外進出し、軽自動車優遇税制維持のため政治家とも頼み事を言える関係を築くのはさすがカリスマ経営者です。
毎年売り上げの多い業販店のオーナーを集めて表彰し、個人的親交を深め、オーナーの子弟を跡継ぎを目的とする研修と称してスズキ本社に入社させるというやり方はどこかの訪問販売化粧品メーカーと似ています。
こういう泥臭い努力のせいでスズキの売り上げの半分以上を資本関係のない業販店が担っていたんですね。
印象的なのは鈴木修氏の視察の半年も前から工場や店舗を整え責任者が飛ばされないよう気を使う場面です。
自由にものが言えない状況では企業の発展は止まりそうで、鈴木修氏亡き後スズキがどうなるのか注目です。
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