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世界の環境・エネルギー政策をリードしてきた感のあるヨーロッパ。だが、実態は、国ごとに事情が異なり、国内にも大きな矛盾や対立を抱えている。風力や太陽光発電をどう普及させるか。原発の廃炉や核のゴミ問題にどう対応するのか。草の根の市民や自治体の動きは? エネルギー革命最前線からの報告。
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Posted by ブクログ
ドイツの倫理委員会報告書で、2022年までに脱原発の道筋を描くにあたって、陥ってはならない6つの条件を提示している。 ?隣国の原発でつくられた電力を安易に輸入しない ?CO2を排出する化石燃料安易に増やさない ?再生可能エネルギーの加速的拡大に安易に頼らない ?強制的な電力使用制限を行わな...続きを読むい ?電気料金を安易に値上げしない ?政府の上からの指令に頼らない この6つの条件すべてを満たす解があるのだろうかとも思うが、日本もぜひ参考にすべきである。 また、倫理委員会に宗教界の代表も参加していることも興味深い。原発を考える際、心情倫理だけでなく、社会的倫理を深める必要があるという。社会的倫理にも、創造者に対する責任、子孫に対する責任、機能する産業社会を確保するための責任の3つがあるという。宗教界の人が「機能する産業界を確保するための責任」が重要というのは、個人的に驚きである。それだけ社会的な思考が一般に普及しているということだろうか。
ちょっと読む本が切れたので下の娘に相談したところ「これはどう?」と出してきてくれた本です。高校の先生から勧められたとのことですが、新品同様の概観からみると、どうも読んだわけではないようですが・・・。 内容は、原子力発電への姿勢をはじめとして再生エネルギーへの取り組み等について、主要ヨーロッパ各国...続きを読むの対応を実際の現地取材により明らかにしたものです。東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所事故後間もない時期の著作ですから、問題に対する真剣さは最大級です。
今後のエネルギー政策を考える上で、非常に示唆に富む。 特に、国民投票についてのイタリアやスイスの制度設計は非常に参考になる。安易に「原発やめますか?Yes or No 」という投票を実施するのは意味がないということ。 本書で、紹介されているのは欧州各国の議論の結果であって、経緯を見ると、例えば、ド...続きを読むイツなんかはわずか、半年で原発推進の一歩から、脱原発へ転換しているわけで、決して首尾一貫ではないし、今後どうなるのかも不透明性は当然あるんだろうと思う。だが、そういった点を割り引いても、福島の原発事故以後、各国が真摯にエネルギー政策を議論し、結論を出しているのに対し、当事者国である日本の迷走ぶりは目に余る。「信じがたいほど場当たり的」と批判されても返す言葉は、ない。
日本の「原発政策」は、昨年の「福島原発事故」で大きな衝撃を受け、現在の政治状況をみても、民主党は「脱原発」、自民党は「容認もしくは推進」、第三極といわれる諸党派はそれぞれバラバラと混迷としか言い様がないように見える。 その中で、「脱原発」の先進国といわれる「ドイツ」をはじめとした欧州の状況はどう...続きを読むなっているのだろうかと思い、本書を手にとってみた。 本書によると、「原発をめぐって欧州は二分され、亀裂が生じている」という。 「欧州連合に加盟する27ヵ国のうち14ヵ国で計133基の原発が運転中」であるが、各国の今後の原発政策についての詳細なレポートを読むと、まさにバラバラとの感想を持った。 それだけ各国が「福島原発事故の衝撃」を受けて苦悩しているのだろう。 本書で特に印象に残った点に「フィンランドのオルキルト島」の「核のゴミの最終処分地」の報告がある。 「高レベル廃棄物」の最終処分地としては「世界初」というのだ。よく原発はトイレのないマンションに例えられるが、これだけ世界中に原発があるのにも関わらず「処分地」はここ以外に一つもないとは知らなかった。 この「最終処分地」の詳細を読むと、この処分方法で「10万年後の安全」が保証できるのだろうかという思いとともに、このような「最終処分地」を地震国の日本で持つことができるのだろうかとの疑問を持った。 また欧州各国のエネルギー事情を読むと、どの国も「原発」からの脱却はそう簡単ではない。しかし、ドイツの「脱原発政策」の詳細な内容を知ると、やはり相当な時間は必要かもしれないが、いずれ世界はドイツを追いかけざるを得ないのではないのかとも思えた。 「欧州」は、あまりにも国が多く、それぞれの政策はバラバラのよう見える。「欧州」の特徴かもしれないがこれが「多様性」というのかもしれない。ただ、欧州各国の「エネルギー政策」全体を俯瞰するとトレンドは「脱原発」に向いているようにも思えた。 本書は「欧州各国」のエネルギー事情を詳しく追いかけた良書であると思う。ただ報告の性質上、読めば日本の「原発政策」が決定するというようなスッキリしたものではない。そう言う意味で読後感はあまり良くないが、それが世界の「原発政策」の現状なのかもしれないとも思えた。
欧州各国のエネルギー事情は全く異なるが、それを淡々と紹介した本。 最後にまとめているように、欧州では、発送電を分離し、発電会社を自由化して、市場で発電分担をきめさせる(p227)だとすれば、もっと違う整理の仕方もあったと思う。 たとえば、二酸化炭素をだす発電手法には、炭素税をかけ、原子力発...続きを読む電は、独立した企業がまとめて保有して廃炉までのコストを乗せて売電するといった、社会的費用を内部化する仕組みをつくって、市場にエネルギー分担を決めさせるというのが、そのまとめからいって筋だろう。 その意味では、「エネルギーシフト」というタイトル自体が、エネルギーの分担率を政策的にシフトさせるようで誤解をまねく。 自然と市場が決める方向にシフトしていくという意味にならないとおかしい。 全体を通じて、いろいろ、原子力に制約をかけつつ、社会的費用にみあった方向に時間をかけて誘導するという、冷静な手法を欧州ではとっていると理解した。
原発依存から自然エネルギー(風力発電など)へ。陸続きになっているヨーロッパであるが、エネルギーシフトは各国様々である。この分野でも注目すべきは北欧で、自然エネルギー立国として先導していくとのこと。本書全体を通じてあまり頭に入ってこなかった。
ECとひとくくりでしか見ないし、情報がない。 フランスとドイツ程度の差はニュースでもわかる。 しかし、フィンランドがロシアに電気を依存していたり、デンマークが風力発電にシフトしたり・・・・。 西欧各国のお家事情は聴かなければわからない。 概説的に理解できる著書です。
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