穢れた花嫁と孤高な鬼の番契約

夏みのる / くりゅう

人間とあやかしが共存する世界で、過去多くのあやかしを葬った一族の末裔として忌み嫌われる依十羽。穢れた血を引く依十羽は、義妹から虐げられる日々。しかしある出来事をきっかけに最強の鬼・四季に出会い、”番契約”を申し込まれる。愛のない契約関係のはずが、彼はこれまで正体を隠して生きてきた依十羽の能力を必要とし、深く愛していく。「やっと出会えた――俺の運命の番」これは、虐げられてきた少女が生まれて初めて自分の存在意義を見つけて、愛を知るまでの物語。

• カテゴリ: ライトノベル
• ジャンル: 女性向けライトノベル
• 出版社: スターツ出版
• 掲載誌・レーベル: スターツ出版文庫
• 電子版発売日: 2025年04月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

定番の妖や陰陽師が出てくるお話でしたが、今回はタイムスリップがあり設定が面白かったです。
同じ様な設定が増えてきている中、手に取ろうと思える作品でした。

[ブクログ · ★★★★★]

夏みのる先生の和風あやかしもの大っ好きです！！！今回もとてもとても良かったです！！

いつもは良いように語られることの陰陽師が妖を一方的に討伐した過去の歴史から依十羽が生きる現代では悪として考えられており、依十羽はその陰陽師の血筋ということで自身の中に眠る呪力を抑え込み隠して生きていましたが、ある日明治の幽世へタイムスリップして最強の鬼である天王四季と出会います。
自身で上手く扱うことの出来ない強大な力を持って生まれ、半妖であることから蔑まれ、その力ゆえに誰とも目を合わすことすらできずに常に鬼面を付けて力を封じて生きてきた四季と依十羽の境遇はどこか似ていて、お互いがお互いにとって自分を自分としていられる心地良い居場所になれる関係性がとてもエモエモでした!
互いに惹かれ合うのにタイムスリップのことがあって現代と過去という本来交わることのなかった2人はいつか別れの時が来るとそれぞれの想いを言えずに隠したまま苦しむのも本当に切なくてうるうるでした( இ﹏இ )
周りにはバレバレなのに本人たちは自分の気持ちを相手に悟られないように必死で気づいてないのがもどかしいです...!!

依十羽の異母家族や四季を貶める兄姉弟たちのような悪い者もいますがあやかし達は基本温かくて依十羽の優しい本質に惹かれて花つがいとして純粋に尊敬している様子が微笑ましかったです♡夜霞様も良い方でほっこりでした(*´艸`)

現代に帰った櫻子のその後は少し気になりますが、依十羽と四季は無事本物の番になれて良かったです♡(*ó▿ò*)♡

[匿名 · ★★★★★]

タイムスリップ×私的沼ヒーロー

人間と妖が共存する現代。陰陽師は大昔あやかしを多く討伐したため忌み嫌われ、教科書などでも大罪人として書かれている。主人公はそんな嫌われ者の血筋である陰陽師の末裔で、だからこそ穢れた血、自分は穢れた存在だと思っている。
そんな主人公がある日、明治時代にタイムスリップ。この時代ではまだ陰陽師が人々から敬われていて、逆にあやかしのほうが忌み嫌われていてびっくり。
助けてくれた訳ありヒーローがこれまた大変好みで、軽率で２枚目みたいな性格なのに闇を抱えていて、そして主人公にだけ心を開いているのが沼でした。（好きなんです、チャラ男が主人公にだけぞっこんな構図…♡）
お互いがお互いを必要とする理由に説得力がありつつも、強引な感じじゃなく、二人が出逢って人柄に惹かれている過程にキュンキュンしていました。
ほかのキャラクターも魅力的で、これ絶対に続編が欲しいやつ！となりました。もっとイチャイチャしている二人も見たいですし、ほかの御三家との絡みもみたい。なんなら現代の様子も見たい。こんなに続きが気になる作品は久しぶりでした。

＃胸キュン ＃感動する ＃エモい