無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
今回は学校からは離れ、夏休みを利用しての避暑地バイト編。
そこでは仙波妹の学友であり、古から予言や助言といった事を生業にしている一族の
当主となる寄絃芳花が仙波姉らの学校での活躍を聞いて興味を示し、
仙波姉に芳花の亡き母が記した奇妙な日記に残された謎
及び万鏡館に鏡のない理由の解明を依頼する事になります。
何時もの人間関係の縺れを解く活動とは異なり、大分ミステリアスな展開であり、
流れも言葉の持つ意味合いに多々触れられ哲学的な様相。
それはそれで考えさせられる部分もあり、私には興味深くもありましたが、
何時もの不可思議な状態に陥った人間関係の縺れを解決する事を期待している読者には重いかも。
ですが、名称とは裏腹に全く鏡がなく、他にも微妙に細工が施されている建物の中にあって
環境が人間の心理にも垂らす不安定感が、いつもの面々の関係にも微妙な波動を送ってもいます。
それが恐らく学校へ舞台に戻しての続きで活かされるのであろうと期待します。
今回の物語は仙波姉の何時もの謎解きがやや趣向を変えられてはいるものの
鋭い見解を示して見せます。ですが、舞台の異常性が却って通常の日常の中の非日常よりも
意外性を損ねている様にも感じられました。
芳花自身もその事は織り込み済みであったようで、
寧ろその後に繰り広げられると伝え聞いている成田少年の
身勝手で積極的なお節介焼による、都合の良い平和嗜好による更なる突っ込んだ方向性提示を
期待しているらしき様子が感じられ、それに応えて示した成田の“答え”が
家の伝統風習に縛られ続けてきた女系の現当主である芳花にどう響いたか。
その点が何時も以上に成田の占める存在感が重さを増していたかも知れませんね。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。