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死と隣りあわせで人は何を食べるのか? 戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える……。
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Posted by ブクログ
戦場でビデオカメラマンとして活動している佐藤和孝さんが、取材先で食べた物と、そこに住む人々を書く本です。 非正規軍に帯同して取材をすることが多いため、食事は戦場となった現地で調達できる範囲で作られる民族・宗教観を反映した料理になっています。また、料理を提供してくれた現地の方を深く掘り下げることで、...続きを読む戦場で実際に起きている問題が何か、個人レベルで本人が抱えている苦しみや悲しみ、怒りを知ることができます。 この本の中で、戦場での食に一切関係ない、イラクに来た1人の青年についての記述があります。この記述は、題名に反しても伝えたかったことだったのかもしれません
ジャーナリストである筆者が、中東からヨーロッパ、東南アジアなど、様々な戦場で食べた食べ物の記憶。日本ではあまり知られていない国の話も出てきて、少し、世界を知ることができた気がした。
ジャパンプレスの佐藤和孝さんによる戦場ルポルタージュ。 どんな過酷な状況でも腹は減る。そこには食事風景があって、その国の文化が存在する。食事という一つの観点からの「戦争」とは、今まで読んだルポルタージュよりも斬新だったと思う。
[ 内容 ] 死と隣りあわせで人は何を食べるのか? 戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。 雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わう...続きを読むアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える…。 [ 目次 ] 第1章 アフガニスタン―戦場でも、人はメシを食う 第2章 サラエボ―“この世の終末”の街で 第3章 アルバニア―世界で最も孤立した国 第4章 チェチェン―束の間の戦火の休息 第5章 アチェ―東南アジアの地雷原 第6章 イラク―死と隣り合わせの食卓 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
世界中の紛争地を取材してまわる著者が、その国々であったことと共にその国の料理を紹介していく話でした。 読んでいてイスラームがメジャーな宗教となっている国の料理はとても美味しそうでしたね。 羊のお肉と香辛料を使った料理はよだれが止まらなかった。
食べることの喜びは、平和の証でもあるのだと思う。戦場であれば、それは一時のことかもしれないが、食事を囲む人は基本的に笑顔だ。そして、大切なことは美味しいものを食べることよりも、美味しく食べることであると思う。
極限的状況の中で、食べることと食卓を描く。 どんななかでも食卓はあり、食べされているのであるが、十分に味われているのは、平和や安息が保たれてこそである。
戦争の中のどんな状況下においても、やっぱり人はご飯を食べる。当たり前のことだけれど、テレビやなんかで戦争の様子をみていると、そういうことには想像が及ばない。 でもきっと、そこにある人間の欲求や生活を考えながら、事実を見ていかないといけないのだと思う。
著者が初めて戦場取材に赴いたのが24歳。イラクで拉致された日本人男性も当時24歳。その死を確認する役はここで書かれている以上に辛いものだったと想像する。 地震などの天災ように突然全員が被災するのとは違い、一般市民にとって戦争の始まりは分かりにくく、気づいた時には巻き込まれて抜け出せない、ということな...続きを読むのだろうか。
最初は「メシを食う」を「生業にする」意味で、戦争ルポライターとしての心構えを書いた本だと思ってたら違った。 「メシを食う」はほんとに「食事をする」ってことだったのね。 とは言え、別に食事に焦点を絞ったルポというわけではなく、戦地の実情を現場から捉えたもの。全体として読みやすい上に視点が独特で、良書...続きを読む。
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戦場でメシを食う
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佐藤和孝
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