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誰も勝たない、誰も負けない、東洋独自の循環型の文明――著者はそれを「ジャンケン文明」と呼ぶ。西洋型の近代文明は、二項対立の「コイン投げ文明」であった。だが、そこからはもう「衝突」しか生まれてこない。今こそ東アジアが、日本、韓国、中国の新しい関係を携えて、その独自の文明の豊かさを世界に発するべきではないか……。「拳の文化」をたどり、時代を読み解きながら考える、「共存」のための文明論。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ] 誰も勝たない、誰も負けない、東洋独自の循環型の文明―著者はそれを「ジャンケン文明」と呼ぶ。 西洋型の近代文明は、二項対立の「コイン投げ文明」であった。 だが、そこからはもう「衝突」しか生まれてこない。 今こそ東アジアが、日本、韓国、中国の新しい関係を携えて、その独自の文明の豊かさを世界...続きを読むに発するべきではないか…。 「拳の文化」をたどり、時代を読み解きながら考える、「共存」のための文明論。 [ 目次 ] 1 なぜいまジャンケンか(切符売り場で考えたこと 冷たい汽車 ほか) 2 手とジャンケンの誕生(隠れたヒゲ 拳の文化史 ほか) 3 ジャンケンの構造(お地蔵さまとのジャンケン 拳と酒の関係論 ほか) 4 コイン投げ型とジャンケン型の文明(ダ・ヴィンチのジャンケン なぜ石が紙に負けるのか ほか) 5 「三国拳」の新しいアジア文明(東北か北東か アジアということば ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
"ゾーンに入った状態の古舘伊知郎が、ジャンケンについてノンストップで話し続けたら"という感じ(笑) パーはグーに勝ち、グーはチョキに勝ち、チョキはパーに勝つ。絶対的な敗者がなく円環状に影響しあうジャンケンという三すくみ構造こそが、日中韓の共存、ひいてはアジア、そして世界の平和...続きを読むにつながっていくという文明論です。ネットショッピングのおすすめ機能では絶対に出会わなかった本です。やっぱりAIの影響のおよばない、実店舗での出会いっていうのはなくならないでほしいですね。 普段はエンタメ本や柔らかくて易しい本しか読まない私にはやや難しく、十分に読み取れていない箇所もあると思いますし、情けないことに世界情勢の予備知識なども圧倒的に足りないので、この本を読むための素地が私には足りないと思いました。ですので結果的に、古舘伊知郎のマシンガントークのような、大仰さと饒舌さと付随する情報の多さにツッコミを入れつつ、知らなかったジャンケンの歴史を博物学的に知るという楽しみ方で読み進めることになりました。 あくまでわたしに素地が足りないことは重々承知ですが、まずは「こんなことを、よくぞここまで、、、」という感想です。なんならサンドウィッチマン富澤よろしく「ちょっと何言ってるか分からない」っていう時間もありました(失礼!)。全体的にドラマチックな飾り立てが多い文体であり、アジテーションのような力強さを感じます。 東アジアの文化・文明は、ジャンケンという三すくみのバランスによって読み解ける!とのことで、まるで万物がジャンケンなのではないかと思えてしまうほど、文中に様々な三すくみ構造が登場します。立法・行政・司法の三権分立や、政治家・官僚・企業による社会構造など。中には信長・秀吉・家康の戦国三英傑、腸内細菌による腸内環境バランス、パ・リーグの勢力図、しまいにはサザエさんのエンディングのジャンケンまで出てきたときは笑ってしまいました。さまざまな見立てを論じられていますが、こちらの理解の助けになるような比喩というより、いい例えが浮かんだから書いといたろ、という風に感じるものもあったというのが正直なところです。 第二次大戦末期、日本へ降伏を求める決定をしたポツダム会談の様子を撮影した、チャーチル、トルーマン、スターリンがジャンケンをしている写真が掲載されており、思わず「これマジか?うそなんじゃないの?」とつっこんでしまいました。「この本、『鼻行類』とか『魁!!男塾』の民明書房みたいな、真顔でボケてるタイプの本なんじゃないの?」「”兵庫ジャンケン財団の名誉会長のことば”とか、マジで?」と他にもツッコミたくなるところが沢山。読み終わった今でもこの「マジか?」というクエスチョンマークは頭から消えません。 中国は包容力のパー、日本はお堅いのでグー、グーとパーの間でバランスをとる韓国がチョキだとこの本は説いています。だから日中韓なかよくやっていく事が東アジアの平和の鍵だと。上記は私がかなり要約した書き方なので、本当に単純すぎて馬鹿みたいだろうけど、故事などを引用しながら結構なページ量で書かれていますので、これが単なる見立て遊びに感じるかどうかは実際に読んでみて判断していただきたいところ。 言いにくいですが、すこし言葉あそびがいき過ぎているような、、、金八先生の「人という時は人と人が支え合ってできている」的なこじつけというか、、、レトリックにおぼれているような、、、と、、(小声)。 いや、けしてこの本を批判するつもりはないんです。読んでいて面白かったのは間違いなくて。惹かれるものがあり、アレヨアレヨとページをめくり続けてしまったのは事実です。強引な結びつけや決めつけもありながら、言説は主観的、独断的に先へ先へと力強く突きすすんでいく。結果ワクワクしながら読めました。読後の今、ジャンケンはアジアが生み出した素晴らしい文化だと私は思っています。 私もいっちょ噛んでそれっぽく見立てをしてみるなら、一発で必ず勝負がつくコイントスとは違って、あいこという仕切り直しがあることがジャンケンの素晴らしさだと思います。西洋的な合理性とは違い、仕切り直しながら長期的なスパンで、漢方薬のように全体のバランスを整えるのが、東洋的な良さなのかも。またコイントスとジャンケンの比較で言うなら、コインという自分の外にある存在に選択をまかせることはキリスト教的とも言えます。逆に相手の心を読みあうジャンケンは、自分と相手の内面を見る行為であって、外ではなく人間のなかに神や仏を見出す部分があるような気がして、やっぱり東洋的じゃないでしょうか。 ちなみに個人的に三すくみの構図の美しさに惹かれるものといえば、バンドです。バンド音楽の最小単位といわれるスリーピース(ドラム、ベース、ギターor鍵盤等のいわゆる”上モノ”)。これこそ音のかけ引きがダイレクトにグルーヴに影響する、最小にして最強の楽団形態だと思います。
フォトリーディング。ジャンケンとトスコインでアジアと欧米を論じた意欲作。かなり面白そうな地政学と文化の本。高速リーディング。話題が散り散りで論拠が曖昧。読んでて疲れた。普通に読んでいたら積ん読になっていた本。視点は面白かったのだが、ツッコミどころ満載。
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