羊式型人間模擬機

羊式型人間模擬機

1,760円 (税込)

8pt

男性が死の間際に「御羊」に変身する一族に仕える「わたくし」はその肉を捌き血族に食べさせることを生業とするアンドロイド。ついに大旦那が御羊になったある日、「わたくし」は儀式の準備を進めるが、一族の者たちは「御羊」に対して複雑な思いを抱いていた
第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作

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羊式型人間模擬機 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まさに文体を楽しむ小説、とても面白かった。
    SF×純文学という感じで新鮮、両者のいいところをうまく合わせた感じ。物語の設定が明示的に説明されるわけでなく、文章で世界観を構築しているのが凄い。

    文章を読んでるだけで面白い稀有な一冊

    内容とは関係ないが、コンテストの講評が巻末に載ってるが、鶴の一声で

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    近未来なのかは分からないけれど、SF枠を更に作りたくなくて、の分類。
    命が命を繋いでいく物語。
    そして命ではないものが繋いで生き続ける物語。
    うつくしいことばはうつろいゆくようで、
    すこしまろく、まどろっこしく、幼いような真摯さで、
    結晶のようにくるくると愛を躍らせていた『私』の言葉たち。
    夜を跨い

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    「何故そうなのか」についてはわからないのに「そうである」ということが静謐かつときにユーモアを感じさせる不思議な文体で綴られている。終わる命と終わらない命の対比、一族を縛る呪いと長い時の流れの中での連なりが繊細なレース編みのよう描かれた美しい物語。

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    そもそも主人公のアンドロイドはなぜ少女の姿をしているのか。羊を捌くなんて大仕事のためなら大人の形のほうがいいはず。
    彼女が仕える一族も、広い敷地と大きな屋敷と相当な財産があることはわかるが具体的な生業はわからない。
    ただ一族それぞれの衣装、食べるもの、好きなことなどは細かく描写されている。
    面白かっ

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    一族の男はある時羊へと姿を変え、残された一族の人間はその羊を食べる。主人公はその羊を捌き料理するアンドロイド。
    と、なんだかさっぱりわからないことを読みながら理解、儀式的な羊の解体シーンへと繋がる。
    アンドロイドを通して見る世界を見ているので、表現が回りくどかったり意味がわからなかったりするけれど、

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    死ぬ間際の男性が御羊になる一族。残された家族たちはその肉を食べる
    意味が分からないけど分からないなりに読む
    何代にもわたり一族を助け見守るアンドロイドの目から語られる家族は、飄々としているようで生きることの悲しさを内包しているようにも見える
    嫁姑関係で生を輝かせる女性たちが良かった

    0
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    表紙に惹かれて、以前から気になっていた本でした。
    この物語は、ある一族に仕えるアンドロイドの視点で語られていきます。直系の男性は死ぬと御羊になる一族。そして、その肉を食べるそう。更に、登場する一族は皆、かなり特徴的。謎な部分が多々あるものの、それらの謎はほとんど置いてけぼりです。でも、アンドロイド視

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    ジャケ買い。
    ジャケットとタイトルの時点でわけわかんなそうだなと予感。
    で、最初の数頁で「あ、読むの大変なやつだ」と確信。

    けど、とっつきづらいのは間違いなかったが、意外と最後まで引っかかることなく読み切れたことに驚いた。
    何よりこのような独特な世界観で文学的表現が散りばめられた中で、ラストは「あ

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    ハヤカワSF大賞受賞作ということで気になって読むことに。閉塞感のある一族。外へ逃げることが幸福と言い切れるのかはわからないけどそれでも救われて欲しいと願う気持ちはわからないでもない。
    正直、読みにくいというかなぜか眠くなるので読み終えるのに時間がかかってしまいました。幻想小説?という感じで設定はもち

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    ぶっ飛んだ設定と独特すぎる文体の第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。
    ボリュームの割に読むのに時間がかかったのは、この文体のせいである。
    好みがはっきりと分かれる作品ではあるけど、私は比較的好きだった。
    ラストはなんだか切ない気持ちになった。

    0
    2025年04月02日

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