立秋

立秋

2,079円 (税込)

10pt

3.3

匂い立つ情感、大人の恋愛小説の極北。

諏訪湖の花火大会の日、光岡は駅に降り立った。漆工の涼子とのつきあいは十年以上になる。二人の生が交差したきっかけは、漆器だった。シンプルで控えめな佇まいと、官能的とも思える光沢に魅かれ、光岡は盛器を購入。伝統工芸展の入賞作品であった。
そして、精神の疲れをいやす旅で、塩尻・奈良井に赴き、光岡は漆器店で作者の涼子と出会う。若い涼子の漆器創作に刺激を受け、彼は、かつて文学賞を受賞したものの、挫折していた小説執筆を再開した。
以来、二人は造形や執筆の傍ら、時に二人で憩いつつ、深い想いを育んできた。
やがて、涼子は漆芸作家として、パリで開催される漆器二人展に招聘される。もう一人は、沈金や蒔絵の輪島塗りの男性作家だという。成功したパリの二人展を契機に、光岡は人生の秋期を意識するが……。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    226ページ
  • 電子版発売日
    2024年09月11日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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立秋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    装丁が写真から絵になってはいるが、話の組み立ては変わらずの乙川節とでもいうのかな。
    得意の火灯し頃は一度きりだけだったけど、また十分にこの特異な文体で語られる男の物語に浸って時間が過ぎた…

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    見事な文体。
    そぎ落とされたというほどの厳しさは無く、ただ淡々と、しかし見事に推敲され抜いた事が判る文章。さらには時折「オッ」と思わせるような表現を交え、津々と物語が綴られて行く。読み応えがあります。
    しかしね、どうも主人公が気に入らない。
    資産家の一族に生まれ、愛人にポルシェをポンと買い与えるほど

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    語彙が新鮮で勉強になる

    主人公の中年男性、貸ビル業の実務を嫁さんにやってもらい、本人は片手間に執筆業でフラフラ生活。愛人にポルシェ買ってやるって良いご身分やなぁ。
    でも不倫は駄目だよね

    0
    2025年01月31日

立秋 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    226ページ
  • 電子版発売日
    2024年09月11日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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