「叱れば人は育つ」は幻想

「叱れば人は育つ」は幻想

1,100円 (税込)

5pt

村中直人氏は、脳・神経科学などの知見から、叱ることには「効果がない」と語る。叱られると人の脳は「防御モード」に入り、ひとまず危機から逃避するために行動を改める。叱った人はそれを見て、「ほら、やっぱり人は叱らないと変わらない」と思ってしまうのだが、叱られた当人はとりあえずその場の行動を変えただけで、学びや成長を得たわけではないのだ。そして厄介なことに、人間には「よくないことをした人を罰したい」という欲求が、脳のメカニズムとして備わっているため、叱ることで快感を得てしまうのである。では、どうすれば人は成長するのか。本書は臨床心理士・公認心理師で、発達障害、不登校など特別なニーズのある子どもたち、保護者の支援を行ってきた著者が、「叱る」という行為と向き合ってきたさまざまな分野の識者4人と、叱ることと人の学びや成長について語り合った一冊である。

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「叱れば人は育つ」は幻想 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    工藤先生からのオススメで読んだのですが、改めていろんなことを考えるし、自分の過去や現在、そして未来を考えるるために大事な一冊。
    なるほどと思うことやそうだったのか!と思うようなことばかり。特に叱ることについて疑問を持っていたからこそ。村中さんの本をもっと読んでみようと思いました。

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    もっと日本中に広がれ!と思う。学術的部分での分析が乗っかると、かなり強力な効果を発揮しそうな本である。

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    ■叱られた子供はなぜ同じことを繰り返すのか。
     その答えは「防御システム」とも呼ばれる脳の危機対応メカニズムにある。脳の奥底の扁桃体は人間の感情、特にネガティブ感情について重要な役割を果たしている。今扁桃体を中心とするネットワークが活性化するとき、人は「闘争・逃走反応」(Fight or Fligh

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    著者の「叱る依存」を悪とした主張に完全な同意はできないが、色々な気づきを与えてくれる内容だった。対談のどれもが趣深いが、最後の佐渡島庸平氏が印象的だった。前さばき、後さばきの概念があり、前さばきの上手い人つまり「予測力」の能力がある人は叱る原因を前もって回避しているという。これには納得した。事が起こ

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    元女子バレーボール日本代表の大山加奈さんとの対談が印象的だった。

    小さいときから才能を発揮し、第一線で戦い続けプロになった。厳しい練習や指導にも、それがレベルの高い証拠と疑わずに食らいついた。成長期に無理をして体を痛め、それが原因で選手生命は長くはなかった。

    私が子どもに小さいうちからスポーツを

    0
    2024年10月16日

    Posted by ブクログ

    少しずつ世界が変わってきているなと感じる。

    叱る(&褒める)ことで望ましい方向にコントロールしようとせず、主体性を出せるようにどう対話していくか。
    人は、今やっていることに納得していないと本当の学びはない。
    理不尽な大変さを乗り越えたからといって、それは自分のためになっていない。
    防御モー

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    叱ることの弊害について理解できた。害しかない。次に気になるのは「では、叱る以外の方法は何か?」ということです。この本は、叱る以外のアプローチを模索し、それを実践している人々の経験が語られています。特に、叱ることから卒業し、別の方法で人を導いてきた方々の知見が詰まった内容です。さらには、叱られた立場か

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    上司の昭和軍隊風のマネジメントに抗する術がないかと時々こういう本を読んでいる。納得することが書いてあり、かくあるべし、と溜飲を下げる。しかし自分は部下なので、こういうマインドセットを持ったところで現実との落差に落胆するし、アホらしくもなる。身銭を切って、プライベートの時間を使って、こういう本などで勉

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    叱ることについては私自身は元々デメリットの方が多く、極力使わないようにすべきことだと思っていました。その理由について、詳しく、論理的にあげられているのがこの本になります。ただ、この本と私の1つの違いは、叱らないことがその他大勢に悪影響を与える場合は叱って止めた方がいいのではないかということです。もち

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    叱ると言う行動をロジカルに、具体的に4人の体験談から解説してもらっている。
    「叱る」とは、叱る人が支配&コントロールする一部の行為であり、叱られ側は防御する為にその場はその指示に従う。その行動が連鎖した結果、「依存」して続けた行動になる、と認識した。
    私も感情に流されて「叱る」?怒る?
    でも叱る側も

    0
    2024年10月14日

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