ロシアとは何ものか 過去が貫く現在

池田嘉郎

ロシアは過去一〇〇年ほどのあいだに、帝政から共産党独裁へ、そして大統領制国家へと変転を遂げた。だが、ロシア史を貫く基本構造は同じである――。ロシア史を大づかみにとらえた上で、ロシア革命期の自由主義政党カデットや社会主義者最左派のボリシェビキの活動の実態から、プーチン政権の権力のあり方までを考察。そこに生きた人間の運命を通して、世界史の今後にとって大きな意味をもつ「ロシアとは何ものか」を見極める。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 教育
• 出版社: 中央公論新社
• 掲載誌・レーベル: 中公選書
• ページ数: 320ページ
• 電子版発売日: 2024年05月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

こういう本を読むと、クリミア半島の住人はインフラの面倒を見てくれて、ある程度の自治を認めてくれれば、ウクライナ領だろうがロシア領だろうが構わないと思っているんじゃないか、てな思いが強くなるのだけど、どうなのだろう。もちろん、個々で思いは様々だろうけど。
だいたいウクライナ人の中にも｢クリミアはフルシチョフがウクライナにプレゼントはしてくれたけど、歴史を考えればロシア領｣と思っている人がいそう。