道鏡 ――悪僧と呼ばれた男の真実

道鏡 ――悪僧と呼ばれた男の真実

880円 (税込)

4pt

3.3

女帝・称徳天皇に取り立てられ重用された奈良時代の僧侶、道鏡(?~772年)。女帝に取り入って皇位さえうかがった野心家として、長く悪名が根付いているが、本当にそのような人物だったのだろうか。さまざまな伝説を検証し、最新資料を検討すると、道鏡は実際には政治に関与することなく、天皇への仏教指導に終始した人物としての意外な実像が見えてくる。史料の綿密な検討によって、謎が多く、悪評にまみれた時代の寵児の実像に迫るとともに、古代政治の実態を描き出す。

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道鏡 ――悪僧と呼ばれた男の真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    悪名の元となった虚構色の強い伝承を示した上で、史料の綿密な検証により人物像の再検討を行う内容。淳仁天皇の自律的な意思表明、道鏡が任じられた地位の実相など興味深い視点だった。

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    古代史は詳しくなく、道鏡も正座したら膝が3つあったという話ぐらいしか知らず。それもこの本を読んで江戸時代の川柳だったということがわかってよかった。
    資料が非常に限定的だと思うが、それを丁寧に読んで伝承とは違う道鏡の真の姿を見せようとしている。道鏡は物部氏に連なる弓削氏だが名族ではなく傍流であろうこと

    0
    2024年12月16日

    Posted by ブクログ

    道鏡と称徳天皇については、いろいろなところで読んできたが、よくわからないところが多かった。
    宇佐八幡宮による天皇になるべき宣託があったのかなかったのか、おぼろげながらに考えていた当時の権力者の中の血みどろの戦い、孤独の中で過ごした称徳天皇の思い、道鏡を天皇にしたいと考えたのは、称徳天皇であろう、と言

    0
    2024年07月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    第1章  うわさの道鏡
    第2章  仏教との出会い
    第3章  道鏡と律令国家
    第4章  称徳朝政治と道鏡
    第5章  称徳天皇の崩御と道鏡の左遷

    <内容>
    何かと「うわさ」の道鏡。シモネタの対象であろう。それを数少ない史料を基に堅実に証明していった本。なので、読み物としては物足りない。結局は

    0
    2024年05月12日

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