日本のクラシック音楽は歪んでいる~12の批判的考察~

日本のクラシック音楽は歪んでいる~12の批判的考察~

ビジネス・実用
968円 (税込)

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4.2

本書における批判の眼目は、日本における西洋音楽の導入において、いかに我々は間違ってそれらを受け入れ、その上その間違いに誰も気がつかず、あるいは気がついた者がいたとしても訂正せず、しかも現在まで間違い続けているか、という点である。(本文より)明治期に導入された西洋音楽。だが、その釦は最初から掛け違っていた。作曲家・指揮者として活躍する著者が、二十年を超える思考の上に辿り着いて示す、西洋音楽の本質。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    趣味・実用 / 音楽
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社新書
  • タイトル
    :
    日本のクラシック音楽は歪んでいる~12の批判的考察~
  • タイトルID
    :
    1499250
  • 電子版発売日
    :
    2024年01月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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日本のクラシック音楽は歪んでいる~12の批判的考察~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本は批判精神に満ち溢れていて面白い。井口さんの話とか、彼はまあ西洋圏では知られてないとか、そういう雑多な内容もあるんだけど、個人的に興味深いなと思ったのは、この本が断章のような形式を採用していること。批判的考察、というタイトルからもわかるように、ニーチェのような思想を意識した面もあったかもしれない。ドイツでは50年遅れて出来事が起こる、という話を印象深く覚えている。批判の多くは日本の音楽や、日本での西洋音楽の受容に向けられたものであり、日本音楽の閉鎖性に対するその批判精神には目を見張るものがあるが、とはいってもそれは私には著者の持つ西洋的なものの見方である印象は拭えなかった。重要な示唆に富むが、音楽の一つ一つの解釈を大切にするという論というよりは、音楽をザッハリッヒに批判したい精神、批判精神の運動として捉えて、様々に多様に解釈していくのが良いと私は感じた。

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    例えば日本に西洋音楽を持ち込んだ明治人の批判とかはおれにはわからないんだけど、とにかく音楽に関していろんなことに気付かせてくれた。
    楽譜の忠実な再現してを求めた一時的な新即物主義の時代に井口基成はヨーロッパに行ったから、それが日本の西洋音楽を形作った。旋法の音楽が調性の出現で変化しバロック音楽が生まれたが、このような音楽は西洋音楽だけ。音楽で話すためには、西洋の言語を知らないとわからない、それはドイツでドイツ語でドイツ時から長唄を習うようなもの。当道座という盲人の集団のみが音楽を作ってきた日本の特殊性。黒人の音楽性が寄与したのはリズムではなくハーモニー。君が代は世界で唯一の非西洋音楽の律旋法で書かれた国歌。西洋音楽は語るが日本の音楽は自然にあるもの。調性音楽と階級社会の親和性。モーツァルトやベートーヴェンらは当然ですが相対音感だったこと。スウィングはアフリカ大陸ではなくバロックのイネガルに由来する。絶対音感を色覚に喩え、それが音楽性の豊かさとは別物であること。人工知能のつくる音楽やデジタル化された音楽についてなどなど。

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    本書を読んでいると、石井宏氏に近いものを感じた。

    世の中の常識に疑問を持つ。個人的には違うと感じていても、それを世に問うことはしない。それが一般的に日本人の感覚だ。ネット上では、書かれていても、本として世に出ている確率は低い。

    クラシック音楽の分野では、批判的精神で著作を発表し続けた稀有な存在といえば、石井宏氏が挙げられる。
    本書のテーマに近い本は、『西洋音楽から見たニッポン: 俳句は四・四・四』 (2007年、PHP研究所)がある。

    日本人と西洋人の発音の違いから、クラシック音楽を考察する点では同じである。

    著者の主張に賛同する・しないにかかわらず、このような批判的な考察が本として出されることは歓迎だ。同じような主張をした本なら、何冊も読む必要がない。たしかにと思うところもあり、違うのではと思うところもあった。

    吉田秀和批判などは違うと思う。
    『戴冠ミサ』(K. 317)の、キリエの強音から弱音への変化を、吉田が以下のように表現したことに著者は批判している。

    そとでさんざん遊びほうけた末、泣かされてきた子が、家の敷居をまたぐなり『おかあ』と強く叫んで、急に流れ出してきた涙と一緒に後の『さん』という音を呑みこんでしまったかのようだ。

    たしかに今の目で見ると違和感を感じる。だが、当時の日本人に対して、音楽を理解しやすくするために身近な話題に置き換えることは有益だったと考える。比喩表現はできるだけ身近な方がわかりやすい。その結果が、先述の記載だったのだろう。

    このような違うと思うところも含めて私は、面白く読んだ。

    石井宏氏の著作が好きなら、きっと肌に合うだろう。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    クラシックは我が家のトイレBGMで聞く程度のド素人で、なんとなく権威の上に胡坐をかいているようなイメージを抱いていました。著者は、日本のクラシックは権威主義だと主張し批判を繰り返しており、やはりそうかと妙に納得。批判だけではなく、日本に西洋音楽が取り込まれてきた歴史や思想などの背景も語られていて、なかなか面白かったです。

    0
    2026年06月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Xで面白いという投稿を見て。
    はじめて音楽の歴史についての本を読んだため、ほとんど言われるがまま「ふんふんなるほど知らなかったなぁ」と読み進めたが、批判9歌の翼ではかなり自分ごととして勉強させてもらった。
    「歌うように弾く」これは昔ピアノを習っていた私も先生に言われたことで、技術はあまりなかったが歌うように弾くことは得意なほうだと思っていた。発表会の後には先生から「他のスクールの先生が、あの子は聴かせるピアノを弾くねと言っていたよ」とよく聞いたものだ。
    そして最近またなにか弾きたいと思い十数年ぶりにキーボードである曲をゆるゆると練習しており、完璧ではないが一通りなんとなく弾けるようになったため「歌うように弾くこと」を思い出し抑揚をつけて弾いてみたら、心臓が震えるほど興奮してきて、譜面通りに正しく弾くことよりも「自分が弾きたいように好きに弾ける」ことの楽しさを改めて実感したのだ。
    歌うように弾くことのコツがたくさん書いてあったため参考にしつつ、誰に聴かせるわけでもないので好きに弾こうと思う。
    思わぬ収穫があり、今読んでよかった。

    0
    2024年01月24日

日本のクラシック音楽は歪んでいる~12の批判的考察~ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    趣味・実用 / 音楽
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社新書
  • タイトル
    :
    日本のクラシック音楽は歪んでいる~12の批判的考察~
  • タイトルID
    :
    1499250
  • 電子版発売日
    :
    2024年01月17日
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    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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