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Posted by ブクログ 2016年02月11日
「クラシックに狂気を聴け」というタイトルは『狂気の西洋音楽史』を思い起こさせる。またかという気持ちとともに、森本恭正なる作曲家、しらんなあと呟きつつ手に取る。この著者、Yuki Morimotoなる名前でヨーロッパで活躍しているという。それなら、CDを見たことはある。森本氏、日本の音大を出てプロの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月18日
新書だし、休日にパッと読もうと思って実際にパッと読んでしまったが、もう一度ちゃんと読もうと思える内容。西洋音楽、特にクラシックの呪縛はイイ意味でも悪い意味でも根深いものともともと感じていたが、それを論理的に明かしてくれていると思う。サッカーと政治の本というのも多数出ているけど、この本で語られている音...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月17日
シューベルトの楽譜にかかれた装飾音の話と、ベートーベンの第9の解釈がすばらしくおもしろい。現象学でいうところの間主観的拘束性じゃなかろうか。過去のテキストを読み解くことが、実はいかに困難なことかという命題がわかりやすく説得力をもって描かれている。アフタービートやスウィングの話も刺激的。ひどく図式的な...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月03日
現役の指揮者による西洋音楽論。ただし、技術に関することのみならず、音楽というフィルターを通じて、音楽とは直接関係がなさそうな政治・文化に関する考察に進んでいくところが、非常に興味深い。
一例を挙げると、
(1)西洋音楽は、実は裏拍の方が強い。それは、ロック等のカジュアルミュージックと共通的な特徴...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月29日
作曲家でもあり指揮者でもある森本恭正「西洋音楽論―クラシックに狂気を聴けー」(光文社新書 2011)は、刺激的な音楽論を展開している。右脳思考と左脳思考のちがいやオーケストラは過去の遺物だなんて話には唸ってしまうし、 西洋音楽はアフタービート、という指摘にも頷ける。「ウィーン通信」という 私的...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月07日
ヨーロッパで活動している森本ならではの、クラシック音楽とは何か?、これから進む道は?という素朴ながら重要な疑問・問題に、専門家としての、というより作曲家としての立場から見据えた音楽論の言える内容で、最近の新書が向かっている「啓蒙書から専門的知識も持ち合わせたオタク向け」的な内容といえるだろう。
例え...続きを読む
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