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新幹線の車中、中原弁護士の隣席の男が「早くしないと妹も……」という奇怪な言葉と、朱いアカベの花を残し悶死した。その謎の果てには南海の絶島恩根島があった。そこは徳川幕府によって廃藩、遠流の憂き目にあった喜多川一族が怨念の習俗をいまに伝える地でもあった。折しも二十年に一度花咲き、そのとき必ず不吉な事件が起こるというアカベが咲き乱れる中で殺人が殺人を呼んでゆく。奇才が挑む野心的伝奇推理。
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Posted by ブクログ
恩根島という離島が愛知県にあることになっている。 流人の島。 閉鎖的な島の出身者が死亡したり、行方不明に。 島でしか取れない花を渡しながら、 「妹」のことを頼まれる。 秘書とともに島に行き、つぎつぎと事件に巻き込まれる。 最後は島の現実を受け入れざるを得ないことに。
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