地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来

地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来

3,630円 (税込)

18pt

5.0

■80年代金融自由化からバブル崩壊を経て、恐怖の金融庁検査、対話型への転換、地域金融の再定義まで、40年間にわたる地銀史をキーパーソン二人が明かす。

■一人は大蔵省の護送船団行政の原体験をもち、金融庁長官として「金融処分庁」から「金融育成庁」への大転換を実行した遠藤俊英。もう一人は、広島銀行に30年勤務したのちに金融庁に転じ、歴代長官を支えた日下智晴。役所と銀行の生々しい現場体験をもとに、地銀と行政の実相を描く異色の金融史。

■専門人材不足だった大蔵省、金融自由化に翻弄された地域金融、恐怖と混乱をもたらした金融検査、歴代長官の金融行政の舵取り――当事者ならではの視点で率直に語る。

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地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    金融自由化から金融庁による厳格な検査、そして対話型行政への転換まで、地銀改革の40年を描いた一冊。著者が「行政」と「現場」双方の立場を経験しているため、制度の意図と現場の実感のギャップが生々しく伝わってくる。

    特に、金融検査マニュアルが現場の融資実務に与えた影響や、「短コロ」ができなくなった弊害に

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    政治家、官僚(一部の学者)は無謬性の呪縛に取り憑かれている。彼らは誤りを認めることができないので、間違った政策であっても延々と継続されてしまう。
    バブル崩壊後の日本の凋落ぶりから、私は上記のような思いを持っている。そこで本書である。
    元金融庁長官の遠藤氏が「在任時の苦悩を実に率直に述べておられる」の

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    金融検査マニュアルの弊害と地方活性化に関する事例が学べる。
    地銀の歴史、行動意識、文化についても分かりやすい文章で書かれている。
    保証会社に勤めている人は読んだほうが良い。

    0
    2023年12月02日

    Posted by ブクログ

    検査マニュアルの最大の問題は、「短コロ」ができなくなったことだというのが、本書を執筆した金融庁関係者の認識らしい。
    これには驚いた。
    手形貸付を減らして当座貸越を増やせば条件変更で不良債権扱いの疑義は生じないはずだが、現実には手形貸付は減り、証書貸付が増えた。それがなぜだか著者には見当がつかないだろ

    0
    2023年11月18日

    Posted by ブクログ

    地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来
    著:遠藤俊英, 日下智晴、玉木淳

    本書は、立場は違うものの、地方銀行、地域金融行政に長く関わった3人の合作である。そして金融庁と地銀の両方の支店で立体的に描かれている。

    地銀改革史は裏を返せば、金融庁自身の改革史でもある。相互不信に陥った

    0
    2023年10月30日

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