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「アジアカップの決勝ゴール、なぜトラップではなくボレーシュートだったのか?」「なぜ国歌斉唱のとき、号泣するのか?」「日本代表の重み、北朝鮮代表の重み」……テレビディレクターである著者が、李忠成と鄭大世の取材を始めてから3年。2011年9月に、2人が日本代表FWと北朝鮮代表FWとして対峙するまでに起きた、さまざまな出来事をこの本に記した。それぞれの「道」を選んだ2人、知られざる1000日の記録。
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Posted by ブクログ
李忠成と鄭大世。 わかってる人には当たり前のことだが、「り・ただなり」と「チョン・テセ」と読む。 ともに在日であり、サッカーの国家代表ストライカー。 ただ、忠成は帰化して「日本代表」になる道を選んだ。テセは「北朝鮮代表」である。 という二人に密着したドキュメント。 サッカー好き、という立場から読み...続きを読む始めたんだけど、内容としては「在日」の話。 在日って言われても、もちろん知ってはいるものの正直ピンとこなかったが、読んでいろいろと感じるところがあった。 何とも特殊な環境で、普通の日本人では体験できないような苦労の多い立場である。 ってわかったようなことあんまり言うべきじゃないんだろうけど、読む前よりはずいぶんいろんなことがわかった。 日本国内ではアウトサイダー。悪意がある場合もない場合もあるだろうが、差別されがちな立場として生きている。 一方で、在日は本国でもやはりアウトサイダーなのであった。 それが転じて、という部分もあるのだろうが、在日同士の絆、信頼関係は極めて強いという。 幸せなことなのかよくわからないが、すごく独特な存在で、特異な体験をしてきているのだろう。 二人の青年は爽やかで好漢だし、その決意や感情の動きに揺さぶられて感動もするし、とても良い話である。 個人的には、「李という名字を名乗ったまま日本に帰化し、在日の新しい生き方を後輩たちに示す」という忠成の決意に惚れた。 テセの純粋さもすごく魅力的だし、読めば二人とも好きになって応援したくなる。 サッカーに興味がない人にもお奨め。 そもそも僕もサッカーを全然わからない母親が「読んで面白かった」と言うから読みだした。 母親は僕に貸してくれたつもりかもしれないが、返すつもりはない。このまま借りパクする予定である。
元々関心のあった在日コリアンの話。 それを、2人のサッカー選手を通して考えることのできる本。 等身大のふたりだからこそ、より身近に在日コリアンたちの立場や心境、葛藤を感じることができた。 覚悟したものだけが打てるシュート。 アジアカップ決勝での李忠成のゴールを思い出し、胸がいっぱいになった。 ...続きを読む これからも、ふたりを応援していきたい。
同じ「在日」という境遇の中育った李忠成と鄭大世がなぜ違う道を選んだのか。 3年以上2人を追いかけた2人の記者が綴った軌跡本。 サッカー選手の本はたくさん出てるがその中でも読んでみたかった1冊。 1人ひとりのサッカー選手としての人生を描いた本としてはとても感動した。 最後の北朝鮮サポーターから李忠...続きを読む成に大きな拍手が起こり、日本サポーターからは「チョンテセーー」と大きな声が上がった、という部分。 なぜか涙が出そうになった。 時代は進んでいき人々の認識も変わっていく。 そんなことを感じた本だった。
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日本代表・李忠成、北朝鮮代表・鄭大世~それでも、この道を選んだ~
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古田清悟
姜成明
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