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90年代以降、すでに先進国は「非原子力化」のステージにある。「省エネ」を超えた効率利用、再生可能エネルギーの活用は常識。さらに電力の選択を主張する「グリーン電力」へ。この20年の各国の変化をふりかえり、市民風車やグリーン電力制度の実践を紹介、企業・NGO。消費者・行政の協働と成熟社会による選択を再提言する。
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Posted by ブクログ
原発から代替エネルギーへの政策が具体的に描かれている。原発をやめて石油火力発電にすると電気料金が上がるというのは、原発の発電単価が明らかにされていないので情報操作であると見破っている(実は原子力関係研究者への献金があったことも明らかになっている)。天然ガス発電+自然エネルギーと節電5%で原子力発電が...続きを読む全て置き換えられることを説明し、さらに7.5%の節電で原子力発電をすぐ中止してもやっていけることを示している。原子力をすぐ中止できないというのも情報操作であることがわかる。スリーマイル事件の後でアメリカの原子力発電が増えなくなったというのも宣伝で、実はその前から原子力発電が下火になってきていてスリーマイルの事件がそれに止めを刺したということも述べている。 原子力が必要というメディアからの情報操作に操られないためにも読むべき本である。
フクシマを起点に原子力社会を脱皮する様々な提案が盛り込まれている良書だ.page 227には次のような記述がある.「日本全体で5%節電すれば,原発7.4基分を減らすことができる.サクラメント電力公社が強調したように,新規の設備投資も要らないし,放射性廃棄物も,温室効果ガスも排出しない.」日本各地で燎...続きを読む原の火のように発生してきている様々な活動の紹介も満載だ.年明け早々,希望の持てる本を読めた.
節電が原発を数基廃止できる手段のひとつであるとは知らなかった。こんな簡単な事を、なぜ政治は国民に周知させないのだろう。
最低日本では,原子力発電はできるだけ早く廃止すべきだと思う。 国民の大部分も,そう思っているのではないだろうか。 それにも関わらず,日本の政府は,原子力発電を輸出し,国内でも運転を続けようとするのか。 それは,原発を続けたい人々が権力,資金力を持っており,頭を使って積極的に活動しているからだと思う。...続きを読む 一方,反原発の人々は,マスコミでも目立っているか,具体的で長期的な戦略,政策が足りないと思う。 この本は,脱原子力社会への具体的な政策,作業,活動の案が良くまとめられている。 特に,著者の専門の「環境社会学」の視点から,国際的な取り組み,日本の地方の活動の歴史がまとめられている。
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長谷川公一
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