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日本の若者は未来に希望を抱いていない。
――国際調査の結果は衝撃的だった。
閉塞感漂う日本に明るい未来を創るためには?
iPS細胞の山中教授や鉄系超伝導の細野教授など、
世界をリードするスーパースターを次々と生む日本。
大学はこの数年間に毎年1万件もの特許を出願するようになった。
また高度な環境技術によりGDPに対する地球温暖化ガス排出量は世界最少だ。
――これらの有利な技術環境を利用して日本は貿易黒字を蓄積し、
世界最大の対外純資産をさらに増加させつつある。
だが、その中で長く続く国民の貧困感と閉塞感。
日本が産業経済での復権を果たし、子どもたちが夢を語るようになるには……
20年前に世界の高温超伝導フィーバーの火付け役となり、
現在、科学技術振興のリーダーである著者が、そのための「しかけ」を提案する。
Posted by ブクログ 2018年11月15日
科学技術力の経済に及ぼす影響について述べられた本。データが豊富で、論理的に書かれており説得力がある。印象に残る箇所を記す。
「優秀な研究者を集めることができなければ、地域の大学に生きていくすべは残されていません。一流でなければ、通用しないのです。それがグローバル化した社会の必然であると思います」
...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月07日
面白かった。こういう本は、楽しい。北澤先生自体も、楽しい人だったな、講演を聞いた時。こういう人に、リーダーシップを取ってもらって、この国の道筋をつけてほしい。最近、政治家ってのは人に会うことだけが仕事で、基本はすっからかんじゃないのかな、て思ったりしていて、政治家なんて職は来世紀にはただの詐欺師の別...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月03日
近年の日本の閉塞感・倦怠感は日本人が希望を持てず積極性をなくしているからだとし、希望が持てるための対策として、「第四の価値」="「大きなビジョンの下に初めて実現できる夢」"を科学技術によって創出することを説いている。
希望的観測に基づく理想を語るのではなく、現状を詳細に分析した...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月26日
シュウゾー購入本、のような題名ですが、自分で買いました^^
内容は、「経済の伸張はイノベーションなしには達成できない」「したがって、イノベーションを起こす国内での投資が必要だ」「研究助成のあり方を変えて日本独自の2段階方式にしたことで、日本の研究は好転してきている」「日本の科学技術は相対的に優れた...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月26日
『科学技術は日本を救うのか―「第4の価値」を目指して』
(北澤宏一、2010年、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
本書は、若者が未来への夢を失くしているというプロローグの問題提起から、日本の経済を再生し、科学技術を用いて「第4の価値」を創造すれば、若者が未来に夢を持てるはずだということが書かれて...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月25日
JST理事長の北澤宏一氏の本。
学術的な、あるいは科学的な視点から書かれたものを期待して読んだが、どちらかというと経済的な視点から日本経済を支えるための科学技術の在り方が書かれている。なので、想定していた内容とは少し異なったが、これはこれで面白かった。
具体的なデータを提示して定量的に議論が展開...続きを読む
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