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Posted by ブクログ
タイトルを見た時は「逆張り批判」の本かと思ったが、「逆張りする人」と「『逆張り』だとレッテルを貼る人」の立場を両方分解していて、解像度が高かった。
著者がまだ35歳と若く、SNSの動向に精通していたため、強い実感をもち議論を受け入れることができた。
逆張り≒逆張り冷笑おじさん→冷笑→笑い、という流れで、笑いとリベラルの相性の悪さが論じられていて、「『笑い』は(笑われている)他者と自分を切り離さないと成立しないものであるから、弱者と寄り添うリベラルと相性が悪い」という主張はストンと腹に落ちた。
(茶化しの笑いと自然に出る笑いは少し毛色が違うという気はする)
Posted by ブクログ
逆張りとは投資用語で、将来を見越して相場の逆を売買する手法のことであるが、多数派の逆をいく、という意味でネットなどでマジョリティの逆の言説や態度をとることを指すようになった。そして2010年代になって「あえて逆をいく」という逆説的な意見が、いまの常識を疑い、絶対的な価値観を相対化させ、よりよい未来を探すという目的を失い手段化され、単に敵対する勢力へのアンチだったり、そのアンチに対するアンチ・アンチだったり、注意をひきつける炎上商法だったり、いま相手に優越できさえすればいいという現状になっているのではないか、という著者の考察集である。一つの論を述べたと思ったら、こういう考え方もある、という具合に、時にとりとめなくなる箇所もあるが、これは現在もかなりの速度で流動・変化し続けるネット社会でのやりとりの様相を逃さず書き留めようという著者の誠実さの現れと思う。
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