無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「凛として個」
知らなかった、40年ちかくも前にベストセラーになっていたこの本!
でもね、そのころ読んでいたとしても今ほど共感したかどうかね?
つまり中里さんが、今のわたしの年齢でお書きになったからなのではないのかな。
おいらくの恋、とひとくちに言ってもさまざま。
なまなましいのやら、枯淡のやら。
でもこの小説の年齢設定は40代女性と50代の男性。
そこにわたしはうーむと思う。
プラトニックなのだ。
なのだけれども、しかるべくしてプラトニックなのではないところにいろけがある。
なぜ60代も後半に書いた作者が作品の年齢を若くしたか?
いまでは実年齢が年より若くなったという、うがったことではないと思う。
(少々ややこしい言いかただが)
いろけがあるけれどもこの小説の神髄はちがうところにある。
そこがシンクロする。
精神の奥底で恋愛するには、「個」の魅力を輝き出しあっていなければならない。
個の魅力には年齢がない。
でも、いろけがなければ恋愛はなりたたない。
この小説の魅力は中里恒子の凛とした個性のたまものだ。
Posted by ブクログ
中年期の恋のお話。あくまでプラトニックな関係を貫いていて、女も毅然としているので、いやらしさがなくて、さらっと読める。感情移入をするようなお話じゃなかったけど、面白くてスラスラ読めた。
「瑠璃無地のずん銅の口の締まった瓶は古伊万里であったから、わたしは、それに小さな花一輪を短く入れたその強い美に首をかしげてしまった。教えてできることではない。金で買える美ではない。こりゃあ、ただの女じゃないな、気に入った···」
こんな風に自分のセンスを分かってくれる感性があり、なおかつ、超強引で、頼もしい男。いますか?!五郎丸歩が、茶道にも精通している、みたいなことでしょう。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。