50歳からやってはいけないお金のこと

大江英樹

老後資金の不安に駆られて、日々の節約に励んだり、よくわからないまま投資を始めたりするのは逆効果！ 「老後2000万円問題」や「年金崩壊」などという話を耳にして、老後のためのお金の心配をしている人は多いだろう。しかし、そもそも、将来もらえる年金の額や、月々の生活にかかっている支出の額を、あなたはきちんと把握しているだろうか？ 不安の最大の原因は「わからない」ことなので、「わかる」ようにするだけで、不安はずいぶん小さくなる。支出をストレスが溜まらない方法でコントロールしさえすれば、普通の会社員なら過剰にお金のことを心配する必要はない。それに、定年後も自分の裁量で楽しく働けば、年金にプラスして報酬も手に入り、余裕のある生活ができる。そのために大切なのは、50歳にもなったら会社での出世に執着することをやめて「成仏」し、「会社人間」から変わることだ。老後の安心のために今からできるシンプルなことを具体的に解説。 【本書の内容】第1章 煽り報道に振り回されてはいけない 第2章 出世のために頑張っても意味はない 第3章 「節約」をしてはいけない 第4章 年金を損得で考えてはいけない 第5章 「お金に働いてもらう」のはそれほど簡単ではない

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / マネープラン・投資
• 出版社: PHP研究所
• 掲載誌・レーベル: PHPビジネス新書
• ページ数: 256ページ
• 電子版発売日: 2023年05月19日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★★★]

お金の勉強は普段しないので、非常にためになった。年金と貯金を増やすことが1番で、特に年金を増やすためには①昇進する②長く働く、そのためには再雇用ではなく他の企業に移るか企業しよう。また長く働くと、病気、貧困、孤独という老後3大不安を解消できるという特典付き③年金受給を繰り下げる。その他、生命保険、医療保険はいらない。ローンはやっぱり損。会社の外に友人をつくる、それは昔の友達復活もあり。これらは覚えておきたいし、事あるごとに思い出したい。

[ブクログ · ★★★★☆]

良本です。50代になり、金銭的に漠然とした不安を持っています。不安なのはどうなるか分からないから。なので、もらえる年金や支出の見える化や貯蓄に対する保険の内容などなど、ごもっともな内容でした。
それ以外にも2000万円問題の罠、老後をなくす（ながーく働き続ける）メリット、保険のムダをなくす。
保険に入る意味は「めったに起こらないこと」「起こったら蓄えでまかなえない」「いつ起こるか分からない」ものに備えるもの。なので医療保険に入るより、現金を貯めることの方がメリットが高いと。保険の見直しの機会になりました。

[ブクログ · ★★★★☆]

５０代からの老後の不安（特にお金）に対して、著者ならではの丁寧な説明で、それらについての考え方や対処方法が綴られている。

特に「年金」に関しての考え方は、「なるほどー」と思わずにはいられないほどスッキリさせられた。大江さんは、「年金は長生きリスクに備えた保険である」と主張する。だから、できる限り長く働き、年金の繰り下げも検討し、年金の増額をはかったほうが良いと。この本を読めば、たしかにそうだと膝を打つはずだ。

その他、５０歳代以降の仕事への取り組み方や節約、投資に関しても言及されている。５０代前後の方は是非読まれたし！

[ブクログ · ★★★★☆]

必要にして十分な知識がわかりやすくまとまっている。
幸いここに書かれてあることは既にやっていることか、これからやろうとしていたことばかりで、新たな発見はなかったが、保険や貯蓄の考え方含めて自分の考えが間違っていなかった事を確認できただけでも大きい。
50になったら一度は読んでみて損はないと思う。