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「がんはとにかく怖い」そう思っているなら大間違い。今やがんは日本人の2人に1人は経験する病気。怖いのは、がんではなく、がんを知らないことなのです。予防策から告知の際の心構え、検診や治療法選択のコツ、痛みとの付き合い方、費用、最期の迎え方まで、すべて「練習」しておけば憂いなし。読み物仕立ての闘病記で様々なケースを追体験するうちに、誰もが平常心でがんと付き合えるようになるはずです。
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Posted by ブクログ
「チーム中川」の中川先生の本。これは読むべし。 長生きのおかげで,いまや日本人の2人に1人が癌になり,3人に1人が癌で死ぬ。しかるに核家族化と稀薄な信仰心のため,日本人は自分や家族の死について考えることを避ける傾向にある。そして日本は癌検診が普及していない。心の準備不足のところに突然癌の診断が下っ...続きを読むたら…。それを避けるために,いくつかの想定事例をもとに,癌についてよく知っておきたい。そんな本。ちなみに昔と違って,今はしっかり告知がなされる。標準治療が確立して,癌が治る病気になったから。 癌についてはいろいろ俗説があるが,それをまずバッサリ。癌は家系よりも生活習慣の影響が大きい,焦げを食べてもそんなに心配ない,タバコと酒の組合せは最悪。生活習慣を心がけ,癌検診を受けていれば,早期発見で治癒に至るケースが多い。 ただ,やはり発見が遅れたり,進行の速い癌で,全身に転移してしまうと完治は不可能になる。余命何年,何ヶ月とかいうことになってしまう。その場合は化学療法しかなく,抗癌剤を変えていってどれも効かなくなるともうお手上げ。万策尽きると緩和ケアということになるが,日本はこれも遅れてて,麻薬は怖いとか,痛みは我慢すべしとかいう観念があるために,痛みに苦しみながら弱っていく患者が多い。末期癌の痛みには意味はない。できるだけ苦痛を取り除いて,穏やかな死を迎える方がよい。 肺癌,乳癌,前立腺癌,直腸癌等の事例をもとに,「練習」が進んでいくが,これがかなり衝撃的。もちろん複数の実例をブレンドした仮想の事例だが,とてもリアリティがある。37歳で乳癌と診断されたキャリアウーマン。ホルモン治療による性欲減退で理解があると思われた恋人とも微妙に…とか。 あと,65歳の前立腺癌患者の例では,男性機能の喪失を恐れ,何とか温存する治療法を模索する…とか。なんだか涙ぐましい。テレビのドキュメンタリなんかでは,温存って乳癌のについてしかやらなそう。でも現実はこうだし,本人にとってはやっぱり切実なんだろうなとか。 日本人の癌死で昔もっとも多かったのが,胃癌。そういえば,クイズ番組でよく見てた逸見政孝さん,胃癌だったかな。でも今は前立腺癌,乳癌が多い。感染型の胃癌や子宮頸癌が減っているのは,冷蔵庫や風呂の普及によるところが大きいらしい。日本の癌も感染型から肉食型に欧米化してる。 実は「癌家系」意識のある日本では,死因を癌でなく「多臓器不全」にしちゃうとかで,癌に関するデータがしっかり取れてない。日本以外では,癌登録が普及してるのに。診断,治療,結果の情報を,患者ごとに個人情報を保護しながら登録,分析するのが癌登録で,将来の治療に役立つ。 最後の事例は,老夫婦。妻が末期癌,夫が認知症というケースで,妻が自分の死後の夫を案じていろいろ考えるのがせつない。年をとると,死の受容が容易になってくるとはいえ,つらいだろうなぁ。 死生観を磨く,じゃないけど死について考えるって有意義かもしんない。子供小さいと考えたくないとかいうのはあるんだけど。 自分が小学生くらいのころ,人って死んじゃうというのが分かって,絶望的に悲しくなっていろいろ考えてしまったことがある。そのとき自分なりに出した答えは,「死んだら生まれる前と同じになるんだ」ってこと。そのころは高々15年前くらいにはこの世にいなかったわけで,なんだかわからないけどそう考えたら不安も和らいだ。15年前には世界はあって,自分はなかった。そういう時が確かにあった。 今はもうちょっと変わった。自分って別にたいして一貫していない。今の自分は今だけ。十年前の自分,十年後の自分は,今の自分と同じでなくて,時の流れに沿ってつながってはいるけど,違っている。そうすると,どの瞬間をとっても自分って死んでるみたいなものかもなぁなんて思う。 要するに今を存分に生きるのがいいってことかな。うーん,ちゃんとできてるとは言い難いかも。まあ「自分」とは壮大なフィクションだという話もあるし,気楽に考えてもよさそう。…とか言いつつ,実際に何か起こったら,やっぱり取り乱してしまうのかも知れないが。
TOPPOINT 2011年6月号より。 現役のがん治療医が、がんについて知っておくべき情報を紹介。
■がん 1.がんに関する迷信:a.食べ物の焦げは、がんのモト。ドンブリいっぱいの焦げを毎日食べない限り問題ない。 b.日焼けは皮膚がんのモト。メラニン色素の少ない白人と違って、日焼けはあまり気にする必要はない。むしろ、活性型のビタミンDが作られて、がんを予防する効果がある。 2.日本人のおよそ2人に...続きを読む1人が、がんになり、3人に1人が、がんで亡くなっている。 3.がん細胞は健康な人の体でも1日に5000個も発生する事がわかっている。 4.肉食によって血液中のコレステロール値が高くなると、性ホルモンの分泌も盛んになる。その結果、性ホルモンの刺激により、前立腺がん、乳がんが増えていると言われている。
これは素晴らしい本です。 受験、恋愛、就職にハウツー本があるように、本書はがんのハウツー本です。 2人に1人ががんになる時代なので、がんについて予習しておくことは役に立つことだと思います。 ①働き盛りに肺がんと告知された男性 ②切除か温存かに葛藤する乳がんの女性 ③男性機能障害に直面する...続きを読む前立腺がんになった63歳の男性 といった事実をもとにした6つの物語から、患者の気持ち、家族の気持ち、医師との関係などなどがリアルに描かれています。 もし自分ががんと告知されたら、家族ががんと告知されたら、 どんな治療法を選ぶのだろう、どんな心境になるのだろうと考えておくまさに、練習ができます。 私自身、医療用麻薬、モルヒネって聞くと、副作用がきつくあまりよくないものだと思っていましたが、 本書を読み考え方が変わりました。 がん治療には激痛が当たり前だと思っていましたが、 痛みを我慢するのではなく、医療用麻薬を使って痛みを緩和する治療が当たり前の医療になって欲しいなと思いました。
文字通り、自分や身近な親族がガンになったとき、それに対してどう対処するかを書いた本。 実例形式で紹介しており、とてもわかりやすかった。 また、ガンは3人に1人はなる身近な病気で、決して他人事ではないと改めて感じた。
具体例がストーリー形式でわかりやすく理解しやすかった。がんに対しての練習は、まだまだ足りないと思うので、がんに対してより深い理解をしていきたい。そんなきっかけを与えてくれた本だった。
人は必ず死ぬ。 それも多くの確率で「がん」で死ぬ。 そして図らずも原発事故、放射線によるがんの発症については科学的根拠の乏しさなどが指摘されているが、それでも今後一層、「がん」がナーバスな存在であることに変わりはない。 今でも十分にありふれた存在ではあるが、そんな世の中で「がん」を知らないのはあまり...続きを読むにも滑稽だ。 そこで本書を手にした。本書に求めたものは以下の2点だ。 ・がんの苦痛について ・残りの人生の過ごし方について 幸いにも近親者ががんを患ったことがないため、本当にこの2点すらわからなかった。まさに練習帳を求める読者だったわけだ。 まず、1つ目の苦痛についてだが、かなり緩和されるということがわかった。これには安心した。死までの残り時間を痛みの「我慢」に費やすことを覚悟していただけに。 2つ目についてももちろん述べられていた。これは自分ががんになった際にはコントローラブルだが、結局は本人が決めることだ。自分の大切な人がどんな選択をしてもいいように、孝行するだとか、感謝を伝えるだとか、今しかできないことはすぐにでもやっていきたい。そう思った。 自分が、、、ということももちろん意識した。死ぬまでの逆算して、やりたいことをやりきることは、いくつであっても早すぎることはない。人生は常に有限である。「がん」の予習だけでなく、当たり前の事実を認識するにも良い読書体験であった。 いままで「がん」に無縁だった人にこそ、おすすめ。
義母ががん告知を受け、妻も僕も動揺してしまった。がんの闘病についてはあらゆるメディアで見聞きしてはいるが、いざ身近な人がかかるとまるで違うものだと思った。ましてや自分が...と思うと。 この本では現在のがん治療に基づいた例をわかりやすくいくつか紹介し、患者やその家族がどのように対処しているのか、具体...続きを読む的にいくらかかるのか、など聞きにくいことが書かれていて役に立った。
ガン、聞き慣れてるから、知ってるつもりになって、情報を得ようとしない。こういうの、バカの壁っていうんだっけ?ちと違うか? ガンって遺伝で起きると思ってましたよ。うちは、がん家系じゃないから。とか。違うんだね。ガン細胞って毎日、誰にでもできてるんだね。体の機能でそういう細胞は除去されてるけど。 ガ...続きを読むンって、老化現象だったのかぁ。日本人の2人に1人なるんか。俺もなりそうだな。なんせ最近、10人に1人がなる病気、尿管結石になったぐらいだし。関係ないか?^^ まあこの本読んだから、もう大丈夫。バカになるか。
癌と付き合うにはどうすればいいのか、 間違った癌知識、 医療の実際、 そして死を見据えること、 どれも考えさせられます。
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