Posted by ブクログ
2012年02月02日
バカを楽しめる貴重な作品。
仕事をしていると馬鹿は邪魔以外の何者でもない。対して、仕事以外では会話する余裕があるときや、会話してほっとしたいときに馬鹿は必要だ。また、仕事では馬鹿は存在すら視認したくないが、仕事以外では好感が持てる馬鹿が多い。現実では、本当の馬鹿は多くなく、馬鹿でない癖に馬鹿っぽ...続きを読むい会話をすることを楽しめるやつが多い。
マンガも現実と同じかと思うと、案外そうでもなく、「キャラを馬鹿であることにしたい」作品は山ほどあっても、「本当に馬鹿で」「馬鹿を楽しめる」ほどに馬鹿っぽく、かつ、好感が持てるものは少ない。馬鹿の振りをする作品を買うのは金を馬鹿に貢ぐほどにあほらしいが、好感の持てる馬鹿を描いた作品は金を払う価値がある。
馬鹿を楽しめるかどうかは、読み手による。この作品は、俺に綺麗にハマった。馬鹿なことに全力で取り組める馬鹿が好きなので、こういうのは大歓迎だ。
本作は、頭のいい馬鹿と頭の悪い馬鹿達の話。テストの点数で強さが変わる召喚獣を戦わせる特殊な学園話。