高倉健、最後の季節。

高倉健、最後の季節。

1,599円 (税込)

7pt

3.6

「僕のこと、書き残してね」――

2014年正月。いつも、出された食事を残さないことを心がけている「剛さま」(貴月は高倉健のことをそう呼んでいた)が、珍しく食事を残した。

2月、風邪のような症状を訴え、急速に体調が悪化していく。
病院に行きたがらない高倉を、泣き落としで無理やり連れていき、さまざまな検査を行う。
下された診断は「悪性リンパ腫」。

高倉は尋ねた。「何もしないとどうなるんでしょうか」。医師の答えは、「死にます」。

そこから、高倉と貴月、二人三脚での闘病が始まった――。

同年11月に死去するまで、何があったのか。二人の間で、どのようなやり取りが交わされていたのか。
そして、最後の一年を書ききるために、なぜ8年の歳月が必要だったのか。

人知れず、稀代の俳優に17年寄り添った女性が綴る手記。

◇目次◇
コロナ禍をみつめて
まえがき
第一章 冬うらら
第二章 花曇り
第三章 青時雨
第四章 夏の霜
第五章 山眠る
あとがき
高倉健、最後の手記
スペシャル寄稿 編集部からの10の質問に高倉健自らが筆をとった高倉健一問一答
高倉健 没後の活動記録 2014~2023

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高倉健、最後の季節。 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月09日

    俳優高倉健のパートナーが記した本。

    婚姻届にサインはしていたが提出することはなく、

    健さんの看病のことを考え、親族でないと付き添えないからと、養女にした女性。

    数年にわたる闘病の様子が描かれている。

    健さん、生き方がかっこいい。考え方が。

    ゲイの噂もあった健さんだが、貴さんのことを愛してい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    高倉健を愛し最後の数か月骨身を惜しまず献身的な看病をした模様が書かれて胸を打ちます。最後の章でどこが好きだったかと問われ過剰外にした最後に「何もかも」と書いたその言葉が二人の愛のあかしだ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月19日

    あんなにプライベートを明かすことを好まなかった(と思われる)俳優高倉健が”俺のことを書いてくれ”なんて言っていたのが解せない。
    こんなにも献身的に看病し、世話をしたということがなんか文章のところどころに垣間見えて…それは私が意地悪なと読み方なのかもしれないけど。
    亡くなったあと一切親類に知らせず、遺...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月04日

    とても繊細に健さんの最後の日々が綴られてありました。自分の身を削り、看病された貴さん、その愛情が深く感じられる本でした。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月04日

     人が一番傷つき易いのは心。美しさとは、他者に対しての優しさ。高倉健(小田剛一)の言葉。高倉健は2013年5月、小田貴月を養女に。同年秋、文化勲章受章。2014年11月10日、83歳で没。高倉健の黒子に徹した小田貴月さんの「高倉健、その愛。」(2019.10)に続く「高倉健、最後の季節(とき)。」、...続きを読む

    0

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