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ウィーンはいかにして「音楽の都」になったのか.十八世紀後半のウィーンでは,宮廷や教会などによる支援,劇場の発展,音楽教育の普及と聴衆の拡大,演奏会や舞踏会の展開など,多彩な要素が相互に作用しながら,音楽文化が重層的かつ豊かに形成されていった.膨大な同時代の史資料を駆使して描かれる「音楽の都」の実像.
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Posted by ブクログ
やっぱり芸術には保護者が必要なんだ。 そのうえで芸術家が保護者に隷属していない環境になれば最高なんだけど、最高の期間は短い。 ウィーンは宮廷が音楽を愛したから作品を求められた。だから作曲家が集まってきたのだけど、実はその期間は短い。 かのベートーヴェンでさえ、自らが作りたい音楽と聴衆が求める音楽との...続きを読むギャップに悩んでいた。けど今も残っているのは作者が作りたかった作品なんだよね。
ウィーン勉強本!開いてみるとマーラーとか云々の話の前に、という感じで、期待していたものとは違ったけど笑。でも知らない話ではあったので、勉強になりました。 ウィーンは当時のロンドンやパリに社会経済的に遅れている側面もあり、遅れて何かが開かれているということは改めて知りました。 第1章 「音楽の都」を...続きを読む誕生させた都市―ウィーンの社会、宗教、生活 貴族、教会(カトリックとして、「民衆の識字率の向上を目ざす知育よりは、児童に教義と祈りを暗記させ、音楽を伴う礼拝、行事、行列などに参加させることを通じて、幼い心に信仰心を養うことが重視された」>知育や学問より、芸術を偏愛する市民の態度)、貴族に倣いたい市民 第2章 権力者と音楽―ウィーンの皇帝、貴族、教会 音楽家としての皇帝たち、宮廷楽団=ホーフカペレ 第3章 ウィーンの劇場と音楽―オペラ、バレエ、ジングシュピール、ヘッツ ヘッツ=動物闘技場 第4章 ウィーンの音楽教育と聴衆の形成 第5章 音楽演奏の普及 当時、ウィーンのような大都市において、厳然たる階級の違いを超えた真の社会的共同体の実現は、およそ望むべくもない幻想にすぎなかった。しかしながら、この都市においては、さまざまなレベルの音楽が後半にわたる社会階層間に相互にさようし、普及して行ったことによって、そうした幻想があたかも音楽文化に支えられて実現化したかに見えたのであった(p.178) 第6章 舞踏会と公開演奏会の展開 レドゥート=大規模の舞踏会。なかでもとくに仮面舞踏会のこと。 終章 「音楽の都」誕生の後 …ホーフカペレふかぺれの勤務形態の改革、貴族に仕えた楽団の雇用条件の変化、劇場とホールの運営の民営化、音楽教育の普及と多様化、楽器制作・販売量の上昇、ダンスとコンサート文化の飛躍などにより、ウィーンの音楽文化は十八世紀後半までに、大きな構造転換を遂げた。とともに、それまではもっぱら社会の権力者たちが享受していた文化は、一般市民にも開かれてゆき、中産階級や下層民も以前には縁のなかった音楽ジャンルに参入するようになった。(p.208)
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「音楽の都」ウィーンの誕生
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