酒にも色々あるけれど、飲まずにいられないのは皆同じ。今日も酒場を漂流する“あたし”こと、なぎら健壱のおかしさと哀しみに彩られた呑兵衛エッセイ。出会いがしらに「山!」と合言葉を発する見知らぬ男に対し、咄嗟に「川!」と答えると「あのことは万事うまくいった。心配するな」。うまくいったならいいか~と思った次の瞬間「よくねぇよ。あのことって何だよ」。そんなエピソードが満載。アルコールの匂いがムンムンの酒場写真、オリジナル〈蔵出し〉原稿も収録。
Posted by ブクログ 2011年02月13日
「大人買い」という言葉があるが、
あれは、無闇矢鱈に有り金を使って物欲を満たすということではない。
大人だからこそできること。
それは自分を知っているからこそできること。
自分が好きなもの、
自分に合うもの、
自分に必要なもの。
それを知っているからこそ、
自信を持ってモノを買えるのである。
酒...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月09日
僕は酒場というより酒が好きで、酒場でのいい体験も悪い体験もそう多くはないのですが、なぎらさんの、まあ言ってみればひどいことよ。酔っぱらいの、酒にまじわったときのしょうがなさと、まだ飲む前に酒にむかって転がり落ちていく、だらしの無さ。ああ、やっぱりそうだよね、それでいいんだよね(よくないのだが)、と安...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月06日
なぎら健壱の酒にまつわるエッセイである。なぎらのウンチクも楽しいし、起承転結が出来過ぎた、綺麗なオチがついた、早い話がだいぶ脚色してんじゃねぇのか、って思えちゃう酒の失敗談が楽しすぎる。クスクス笑いながら、どんどんページをめくってしまう。話が嘘かホントかなんかどうでもよくなってくる。
で、なぎら健...続きを読む