感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2011年02月13日
「大人買い」という言葉があるが、
あれは、無闇矢鱈に有り金を使って物欲を満たすということではない。
大人だからこそできること。
それは自分を知っているからこそできること。
自分が好きなもの、
自分に合うもの、
自分に必要なもの。
それを知っているからこそ、
自信を持ってモノを買えるのである。
酒...続きを読むしかり。時間しかり。
なぎら健壱氏は、
実に若いころから「大人買い」ができる人だったのだと思う。
どれを読んでも面白く、
普通はぷいと出て行ってしまうような店でも、
愛情ある目を向けられる彼は、
やはり「大人」なのだろうな。
Posted by ブクログ 2011年11月15日
酒にまつわるエッセイ。
この作者の実際の酒場めぐりの著作は、面白いが、読んでてだれるところがあるが、この本は、新聞や雑誌の連載で、1テーマが文庫本2P程度と短く、文章がうまく削られていてなかなか良い。
「酒飲み」の分かっちゃいるけど、ダメさ加減が、よく出ていて、読んでいて何度もにやりとさせられた。
Posted by ブクログ 2011年03月21日
まあ、著者、タイトルを見れば内容の大半が想像されました。
期待通りの内容。気軽に読めました。
なぎらさんって、なんなんでしょうね。好きだけど。
Posted by ブクログ 2017年01月06日
父の本棚から拝借して読んだ一冊。
初めて読んだ時は未成年でお酒なんて全然分からない状態でしたが、なぎらさんの軽妙な語り口に引き込まれて爆笑しながら読みました^^
成人して自分が飲むようになってから読むとまた違う面白さがあります♪
Posted by ブクログ 2013年03月09日
僕は酒場というより酒が好きで、酒場でのいい体験も悪い体験もそう多くはないのですが、なぎらさんの、まあ言ってみればひどいことよ。酔っぱらいの、酒にまじわったときのしょうがなさと、まだ飲む前に酒にむかって転がり落ちていく、だらしの無さ。ああ、やっぱりそうだよね、それでいいんだよね(よくないのだが)、と安...続きを読む心させてくれる一冊。1万円札を見つけて…の話などは、その妄想力がたまらないのだ。でも、酒を飲まない人は、どう思うのだろうか。
Posted by ブクログ 2012年09月02日
なんともリズムのよい語り口で、あっという間に読めてしまう。
酒のみってバカだねえ、と思いながら読むのが、この本の正しい読み方ではないかな。
それにしても、なぎらさんの突っ込みが絶妙。このタイミングは見習いたい。
Posted by ブクログ 2012年01月06日
なぎら健壱の酒にまつわるエッセイである。なぎらのウンチクも楽しいし、起承転結が出来過ぎた、綺麗なオチがついた、早い話がだいぶ脚色してんじゃねぇのか、って思えちゃう酒の失敗談が楽しすぎる。クスクス笑いながら、どんどんページをめくってしまう。話が嘘かホントかなんかどうでもよくなってくる。
で、なぎら健...続きを読む壱の江戸っ子な語り口が心地よい。
「まだ陽がある内から、ちょいと様子のいい蕎麦屋の暖簾をくぐる。間髪入れず「冷やと天抜きをもらおうか」と店員に声をかける。天抜きが出て来るまでのつなぎに板わさか、あるいは焼き海苔なんぞで一杯飲(や)って待っている。その様子はなんともオツなものである。またそんな時の形(なり)が和服などであれば、言うことはないのだが。
その日あたしはひとり、麹町のちょいと歴史を感じさせる蕎麦屋の客になっていた。」
エッセイの冒頭からこんな感じ、読んでて昼下がりの蕎麦屋で一杯飲(や)りたくなってくる。
ほっこりと暖かくて、笑えて、粋なエッセイ集でした。
Posted by ブクログ 2011年01月03日
タイトル通りの酔いどれエッセイ。筆者のひととなりが字面から伺えるような、そんな作品。
新聞連載をまとめた本で、ひとつひとつがとてもコンパクトにまとめられている作品。そしてどこをとっても見事な酔っ払いが出てきます。
酒を飲んだ気になれる本。
Posted by ブクログ 2011年01月01日
酔っ払いがいかにもやりそうなエピソードばっかり。(^^
実際に酔っ払うまで呑む人ならではのエピソードで楽しいですね。
なかなか記憶がなくなるまでは呑めないものなぁ。弱いので。(^^;
お酒を呑まない人が面白いかどうかは判らないけれど、お酒を呑んで酔っ払ったことのある人なら必読ですな。
Posted by ブクログ 2010年12月28日
朝から小そうじ。きょうで5日目。
大そうじでいっぺんにきれいにはできないから、
小分けにして週末、正月休みに少しずつ片付ける。
始めるまではおっくうだが、
ガラス磨きにせよ、部屋の整理にせよ、
目に見えて成果が出るのがうれしい。
日頃の仕事では、
そう簡単に目に見える収穫は得られないものだ。
日が...続きを読む暮れると、「ミニかんすけ」の出番が増えた。
錫のチロリで湯煎してやると、
燗酒が二割方うまくなった気がする。
居酒屋風にマカロニサラダ(自家製)、
丸干し、まぐろぶつで飲む。
こうしたひとときの供には肩のこらぬ本がよい。
なぎら健壱『酒(しゅ)にまじわれば』を読む。
飲兵衛の話を書かせたら、なぎらの筆は天下一品。
「バカだねぇ~」と笑いながら、
自分も飲めば似たようなものだと気づかされる。
なぎらが愛する
「佇まいのいい店」「すがれた、年月を感じる店」は、
浮き世を過ごす身には宝物なのだ。
(文中敬称略)