日立の壁―現場力で「大企業病」に立ち向かい、世界に打って出た改革の記録

日立の壁―現場力で「大企業病」に立ち向かい、世界に打って出た改革の記録

1,980円 (税込)

9pt

4.3

企業にはいくつもの壁がある。
巨大企業・日立の壁はとりわけ高い。

【製造業史上最大の赤字からV字回復を果たした日立。しかし、そこからさらなる闘いが始まった――。】

2009年3月期に7873億円という製造業史上最大の赤字(当時)を出した日立。幸い、未曾有の危機に際して経営を引き継いだ川村隆・中西宏明両氏の大ナタによって立ち直り、大きな「壁」を超えた。
世間からは「奇跡のV字回復」と喝采を浴びたが、実は改革は道半ばにあった。不測の事態がふたたび起これば、二番底を打つ状況になりかねなかったのである。中西氏の後を継いで社長となった筆者は、相次いで改革に打って出る。それは、日立という巨大企業の中にいくつも立ちはだかっていた壁を叩き壊す作業であった。
言い訳文化、事なかれ主義、縦割り組織、もたれ合い、先送り体質、忖度……本書は、日立最高幹部が現場力で「大企業病」に立ち向かい、世界に打って出た経営改革の実録である。

組織の壁、事業の壁、歴史や伝統の壁、メンツの壁……「会社の壁」を破るのは、これを読んだあなただ!

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日立の壁―現場力で「大企業病」に立ち向かい、世界に打って出た改革の記録 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月29日

    2008年に製造業史上最大の赤字を出した日立が、今日の磐石な経営・事業体制に持っていくまでに何をしてきたのかを社長自ら書いた本。
    大企業再生系の本は経営判断がダイナミックになるので、読んでいて面白い。

    カンパニー制からビジネスユニット制への転換など、末端社員からすると何が変わるのかよく分からない改...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月16日

    日立がどんな性質の大企業病であったのか、いかにしてその解決に取り組んだのかがよく分かる
    様々な新しいことに挑戦している反面、本質的な部分は変わっていない、変えていないことも非常に面白く感じた
    どのようにして日立を変えていったのか、それを通して学べることが多く書いてある

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    Posted by ブクログ 2023年04月23日

    たった一人しかいない自分を、たった一度しかない人生を、ほんとうにいかさなかったら、人間生まれてきた甲斐がないじゃないか。
    山本有三 路傍の石
    利他の精神
    Impossible→I’m possible

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    Posted by ブクログ 2023年09月18日

    日立の強みを実感できた。自分の強みを踏まえて、ポートフォリオを入れ替えていく経営方針は、理想とされているが、なかなか実行に移せている社は少ないのではないか。
    また、組織マネジメントについては、GoogleやNetflixのような先進的な企業との共通点が多く見られたように思う。未来投資本部に関しては、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月20日

    大企業病をしっかり分析されてる時点で既に他とは違う感とその後の結果に違いが出ている事に納得

    あと蓄電技術を進めて欲しいと感じた

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    Posted by ブクログ 2023年06月30日

    日本は沈んでも日立は沈まない、と言われた日立。
    その社長に、予想外の抜擢で就任した東原氏。
    日立では、長年、東大工学部卒で日立工場長経験者でないと社長になれない、という不文律みたいなものがあった。そんな中、徳島大学というローカルかつマイナーな学歴で、大みか工場に配属され、大多数の学卒が開発や設計とい...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年07月16日

    日立という会社、東原氏のことの経営観を知る上では大変面白い読み物だった。特に、自身が手掛けた鉄道管理システムのATOSが基になったご自身の経営観は非常にわかりやすいものだった。

    ・赤字は悪というマインドがないのは危険。稼がないとダメ。利益が出なければ、社会に貢献するための事業を展開するための次の投...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年05月20日

    多額の赤字を経験し、経営危機をどのように乗り越えてきたのか、そしてこれからの日立がどのような分野に注力し、どのような企業をめざしていくのかを東原氏(日立の取締役会長)の視点で書かれた本。

    日立=日本を代表する日経企業であり、日本での売上がほとんどだというイメージがあった。しかし、実は海外での売上の...続きを読む

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