鬼と日本人の歴史

鬼と日本人の歴史

ビジネス・実用
880円 (税込)

4pt

3.6

絵本などで親しまれながらも恐怖の対象でもある「鬼」。「鬼」は古代では畏怖の対象だったが、時が経つにつれ、都合の悪いものを表すような存在となっていった。その歴史をひもとけば、日本人の心の有様もみえてくる。

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鬼と日本人の歴史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    古代から通史で見る「鬼」。
    もともとは中国の鬼と仏教の鬼の観念の輸入だけど、日本の土壌で受容したいものだけを受け入れてアレンジされて、というのがおもしろい。

    古代〜中世前期には実在するものとして恐れられ、
    実在しないと認識されてからも物語で語られ続け、現代になっても娯楽として楽しまれている(「鬼滅の刃」!)。

    その一方で、鬼と表現されてきたのは社会的弱者。
    嫉妬に苦しむ女性が鬼の姿で表現され、体の形状に異常を持つ子が鬼子と呼ばれ、外国からの漂流者が異国からきた鬼とみなされた。ここから「鬼畜米英」につながるとは。

    「おにばばあ」という言葉は使われても「おにじじい」は一般に使われない。に、はっとした。差別と偏見を映す鏡としての鬼。現代とも無縁じゃない。

    0
    2026年06月21日

    Posted by ブクログ

    鬼滅好きが高じて鬼について知りたくなったため読んだ。

    鬼が日本でどう捉えられてきたのかという話。
    鬼は元々人間が死んだものとされていて、中国から渡ってきた。それが怨念を残して死んだもの、厄災を運んでくるもの、実在しないもの…というようにどんどん捉え方が変容していったが、障がいを持って産まれた子や外国人など、マイノリティを『鬼』として扱うのはあまり変化がなかった。
    その中でも女性に関する差別が酷く、女性は劣悪などと言われ鬼と見做されることも多いことに驚き衝撃だった。
    日本人特有なのかはわからないが、マイノリティを不気味なものと見做したり女性を劣悪だと考えている人はいまだにいるだろう。
    本書を読んで鬼の歴史に関する知識を得たと同時に、歴史の中の女性の扱われ方についてもっと知りたくなった。

    0
    2023年07月02日

    Posted by ブクログ

    鬼って古来から日本に馴染みのものだけど、もともとは精霊だったんだね。仏教の影響を受けて現在の形になったみたいだけど、現世に未練を残す死者の霊が鬼になると認識されていたようだ。人間の妄執ってことに繋がるんだろうけど「鬼婆」という言葉はあるのに「鬼爺」とは言わないもんね。
    執念の差ですかね。

    0
    2023年05月20日

    Posted by ブクログ

     鬼について、ひとまとめにした新書。鬼とは、時代によりとらわれ方は色々あり、外国からもたらされたもの、疫病といったところや、何より自身を正当化するために蔑視すべきマイノリティを鬼と見なしていたところが非常に興味深い。そしてそれは戦争期における鬼畜米英といったものも含まれ、現代においても、例えばコロナが蔓延し始めた時に、マスクをしていない者がいれば、自主警察といったものが現れたりするなど何処かでそういった狭い認識で他者を差別しているところが日本人は忘れてはいけないのであろう。
     参考文献の多さから、よくよく研究されていることが分かり、「おわりに」のコメントには鬼滅の刃にも軽く言及しているのは面白い。
     

    0
    2023年08月27日

    Posted by ブクログ

    〝排他的かつ自己中心的な態度〟歴史の中だけのものではないだろう。入管法の改悪が話題とならない国にあっては。

    0
    2023年05月14日

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