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「地域にもっとにぎわいがほしい」「困っているはずの人から声が上がらない」「せっかくの専門知が専門外の人に伝わらない」。災害復興、再生医療、にぎわい創出、創造教育……境界を越え困難に立ち向かう作法と実践。共助で新しい価値を創る。
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Posted by ブクログ
現代社会で解決が難しい問題について大阪大学で行っている研究プロジェクトをもとにその成果からどのようにアプローチしていったらいいかを解説した一冊。 本書を通してやっかいな問題に粘り強く取り組み続けるしくみをつくることが大事であることや誰もが許容可能と感じる成解をつくることな度が大事であることが理解で...続きを読むきました。 また、本書で取り上げられている学際共創の取り組みでは論文だけが成果ではなく問題との関わり方の方が大きな成果となることや当事者と対峙することで感じることや社会イノベーション教育の実施、学生の意識の変化などを通じて大学生に問題に向き合う前の考え方の準備など大学生をフォローするために行なっていることも知ることができました。 実践編としてKIITOでの取り組みと風の人を育てるという理念やとつユメプロジェクトで地域の中学生と大学生がどのようにして地域に溶け込み学びを得ているか、問題をアートと農村の融合の観点から捉えて成解を出そうとする試み、マイノリティの小さな声に向き合うということはお互いの声を聞き合うことが差別や偏見をなくすことにつながることなど実践編では実際の姿を通して多くの学びを得ることができました。 本書ではハブとなる人物の重要性を社会が感じていないことを感じ、そこから研究での数々の事例を見て現地で向き合うことの難しさや失敗することで学ぶことの大切さを感じました。 多様性が叫ばれている現代で本書での取り組みは数々の問題を解くために社会に提供されている場であると感じた一冊でした。
リッテルとウェッバーが1973年提唱した「やっかいな問題」 ①「正解がない」 ②「終わりがない」 ③「真偽ではなく善悪が問われる」 ④「解決策の有効性を検証する手段がない」 ⑤「解決策は1回しか実行できず、試行錯誤から学べない」 ⑥「計画の範囲や手順をすべて書き出しておくことが出来ない」 ⑦「問題は...続きを読む2つとして同じものがない」 ⑧「目の前の問題は、別の問題の徴候かもしれない」 ⑨「問題をどう説明するかによって、解決の仕方が変わる」 ⑩「間違った解決は人々の生活に困難をもたらす」
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