漢字と日本人

漢字と日本人

880円 (税込)

4pt

「カテーの問題」と言われたら、その「カテー」が家庭か假定かあるいは課程か、
日本人は文脈から瞬時に判断する。
無意識のうちに該当する漢字を思い浮かべながら……。

あたりまえのようでいて、これはじつに奇妙なことなのだ。
本来、言語の実体は音声である。
しかるに日本語では文字が言語の実体であり、
漢字に結びつけないと意味が確定しない。
では、なぜこのような顛倒が生じたのか?
漢字と日本語の歴史をたどりながら、その謎を解き明かす。

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漢字と日本人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年03月09日

    漢字がどのように取り入れられ、その後どのような役割を果たし変化したのかが説明されている。
    日本語や英語との関係も話されており非常に面白い。

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    Posted by ブクログ 2015年09月08日

    日本語と漢語と英語の比較から入って、国語国字問題など。読売新聞の題字が横書きの理由。語り口が軽妙で読みやすく面白かった。

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    Posted by ブクログ 2014年11月30日

    日本語が漢字を導入することでどのような影響を受けたか教えてくれる。日本人が音声を文字に直して言葉を理解するという特殊性が理解できた。他言語の習得が苦手になる原因とも思った。

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    Posted by ブクログ 2011年10月31日

     高島俊男さんの文章は,ほんとうに読みやすい。戦前生れの元漢文教師だが,難解な漢字を振り回す自称「知識人」には一貫して批判的で,日本語(和語)はなるたけかなで書くべし,という思想の持ち主。
     高島氏の著作は数多く読んだが,これはその中でも始めて読んだ本。独自の文字をもつ前に漢字に出会ってしまったため...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月29日

    漢字と日本語・日本人についてさまざまな角度から論じている。漢字について勉強しようという人にとっての必読書。

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    Posted by ブクログ 2011年06月16日

    日本が中国から漢字をもらったのは不幸なことであった、という見方が新鮮でした。漢字と日本人についての歴史や見解がわかりやすく読みやすい文章で綴られています。
    日本語は文字(漢字)のうらづけなしには成り立たないとありますが、日本と同じように漢語を用い、しかし現在は漢字を用いていない韓国や東南アジアの国々...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月09日

    ■ちゃんとした漢字を使えるようになりたいと思った。むずかしい漢字でも。
    なりたちや意味を正しくきちんと使えるようにしたいと思える。漢字にすることにとらわれなくてもいい和語ってのも、目からうろこ。
    ■漢字を制限して、まずしい日本語になって数十年。
    国語力についての議論が大いに流行っている。まずしい日本...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月02日

    友達の本棚にあったのを見て、私も読んだのを思い出し便乗登録。

    日本語に当たり前のように存在している漢字。音読みと訓読み。
    それらがどのように日本に入り、日本語の一部に姿を変えていったのか、漢字と日本語の歴史をたどりながら、たくさんのことを学べる1冊。

    奥が深いけど、本書はとっても読みやすい。

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    Posted by ブクログ 2011年09月09日

    おもしろかった〜日本語ってかなり変なところのある言語なんだーと妙に納得。確かに、同音異義語が非常に多い。それでもなんとかやっていけてるのは漢字のおかげですね。

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    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    漢字が日本に取り入れられた歴史がおもしろい。

    漢字の音は、3~6世紀の中国南北朝の時代につきあいのあった漢人の南朝から呉音が朝鮮や対馬を経由して入ってきた。平安時代の初めに、遣唐使が学んだ長安の漢語が正音として取り入れられた(漢音)。鎌倉・室町時代には、主に僧侶によって南宋、元、明の頃の漢語が伝え...続きを読む

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